難しい夏の日射遮蔽を手軽に

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簾で覆われた「緑の家」のコーナーサッシ

真冬に真夏の話題で恐縮である。現在実施設計を行っている「緑の家」で日射遮蔽の仕方に対して話題になったので取り上げる。

まずは↓の動画をご覧頂ければと思う(音がでます)。

浅間本人が簾をかけております。

最初にすだれを用意する。すだれの上部に紐(自然素材の麻紐がよい)でわっかをつくって3箇所取り付け、簾下部は2箇所の紐を取付けておく。この準備ができたら上部の一番奥からかけてゆく。この一番奥だけが手が届かないので簾の端をもって一番奥のヒーカンに引っかける。真ん中は手が届くので順次縛る。簾下部の紐を簾にテンションをかけながら縛り固定する。テンションをかけないと雨で簾が伸びたり、風が吹いて上部が外れたりするため必ず軽くテンションをかけるのがポイント。

簾の日射遮蔽で最大のメリットは風で万一飛ばされても、怪我や何かを傷つける可能性が低いことが上げられる。このため取り付けには金属などを出来るだけ控えて、ぶつかっても怪我をしない軽い素材で固定することがよい。風で飛ばないようにする事が最も大事であるが、時には紐が切れたりするのでやはり万一を考える事は大事である。

このようにすれば台風が来るとき以外は外さなくとも問題がない。

「緑の家」で標準採用するドレーキップ窓は、内側に開くので簾がつけられるが、FIXや外開き窓の場合は簾が設置し難い。一方引き違いサッシなら簾は簡単に取付けられるが、引き違いサッシは20年後に気密性がほぼ無くなることが多いのでできる限り使わないのが「緑の家」流である。気密性の劣化した断熱サッシなどは↓のブログで紹介している。

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1から2台の少ないエアコンで家中空調をするときに、夏の日射遮蔽はとても重要な計画となる。この日射遮蔽は、家の外部で行わないと全く意味がなく一度室内に取り込んだ日射の熱は容易に外部に出ることはない。このため確実に室温があがる最も大きな要因である。

一方外部の日射遮蔽は取り外しや開閉が求められる。コストをかけて外部ブラインドを設置するのが最もよい方法であるが、何しろコストがかかる。その点簾やタープスクリーンのような方法は、コストがほとんどかからない方法であり、「緑の家」のお勧めである。この時に窓のドレーキップが大活躍するのである。そんなドレーキップを2010年の設計から標準としているのが「緑の家」で、簾も設置も動画のように簡単でシンプル。

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