山形県 上山の家 基礎の脱型枠

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以下写真は全て基礎屋さんからラインにて送付された。

耐雪1.5mで耐震等級3を取得し、Ua値は0.23w/m2KでZEHの補助を受ける上山の家。

本格的な土間キッチンを持つその特徴的な基礎が目視出来るようになった。

土間キッチンの最も難しい事が屋外(庭)との繋がりが大事な事である。

そのため1階の土間キッチンの床高は地面から700mm前後と「緑の家」としては半分くらいの床高。しかし土間キッチン以外は床下暖房もしたい・・・。更に組み込み車庫から室内に直接出入りもしたい・・・など矛盾する床高に対する希望となる。

そこで車庫から順次高くなる1階フロアーを計画した。

青い色はスタイロフォームATで、この上にモルタルを塗る。

すぐ上の写真では一番手前が車庫。ここには高さ460mmの地中梁があり、その上のスラブが載っているので、所謂逆梁となる。次の空間(写真真ん中)が玄関で車庫より300mmあがり、そしてまた350mm上がる事で土間キッチンとなる。ここでは広くスパンが飛んでいるので背骨のような大きな梁が入りこの上にもう一度厚さ100mmの土間コンクリートを打ち込む。つまり一階は床レベルに3段階の差がある。

白い矢印が外断熱材が無い部分。

土間キッチンで難しいところが庭との出入り口となる開口部(窓)である。

断熱だけを考えれば基礎は全てすっぽり断熱材で覆う外貼り断熱がよいのであるが、この地域では白アリもまだまだいる準寒冷地。そこですぐ上の写真の通り一部基礎を打ち放し露出させる事で、蟻道確認を行えるようになっている。その部分は基礎上端とサッシ周囲と・・・配管周囲である。小さな熱橋はできるのであるがわずかな熱が逃げてしまうリスクより、白アリが容易に発見できるメリットを選んだ。このあたりは地域の条件で変る部分で、この仕様をそのまま青森県で行うかというと・・・それは変るだろう。このあたりが地域性の面白いところである。

立ち上がり巾は180mmと太いAグレードの基礎。被り厚は余裕の50mm以上である。

車庫側のフラットなスラブ。この下に地中梁が埋まっている。

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