今年からようやく具体的なリノベに動きだしたotomo vie centであるが、昨日伺ってきた。「て・こあ」と同様当面は奉仕の予定で活動する。築100年を超えた「て・こあ」ではヤモリを見ることはなかったが、otomo vie centでは家内でよく見かける。
まず小屋裏に入り込み、構造的に問題が見つかった母屋の補強がリノベで行う最初のこととなる。
積雪1mが標準の新潟県で通常構造計算すると、集成材E100F300-105角材でも1820mmに一本の束を必要とする。多少のたわみを許せば2730mmまでOKであるが、このotomo vie centは135角でなんと4550mmは束がない。構造計算すれば当然NGだが、この状態で50年は存在しているはず・・・。しかし私の常識では許されないので、3185mmのスパンで束を増設する。調べた感じでは130年前の建築時にはあったはずの小屋梁が切断され2階が50年以上前に増設されている。増設した大工さんは何を考えていたのだろうかと思う。
多分そのころの大工さんの手間が黒板に書かれ小屋裏内に残されている。これを小屋裏に残してある事も不思議で仕方ない。
写真のとおり小屋裏内は埃と煤だらけで少し動くだけでその粉じんが舞うので、通常のマスクでは埃を吸い込む量が多くなる。そこで解体屋さんも使用する防塵マスクをかぶっての施工。仕事を終えカセット式のフィルターを外すとフィルターは真っ黒。やはり防塵マスクは正解である。
このotomo vie centには先週の月曜日にもお邪魔はしているが、その時に庭先には不思議なキノコが生えていて驚いた。
調べると編み笠ダケという食用キノコ。しかし自然に生えるキノコは間違いがあることを考え原則食べないと決めているので見るだけである。