刈羽 井岡の家 配筋検査2

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あぁー 先週は県外も含めドタバタしておりアップ順番が逆になってしまった。本来コンクリート打ち込み前の記事なので5日間放置してアップロードし忘れたので今日アップする。

先日配筋検査を行なった井岡の家で2回目の型枠・配筋検査へ伺った(4月14日)。

耐雪1.7mで耐震等級3で長期優良住宅認定ともなると外周だけでなく内部仕切りも大事な耐力壁になるので、基礎立ち上がりも多くなる。

基礎は一度で立ち上がりとスラブを打ち込む一発打ちである。オーブルデザインが1998年に事務所を構えてから同じ仕様となる。

一回目の配筋検査で特に問題がなかったのでスムーズで、今回の型枠とアンカーボルト検査も特に問題はない。

白い矢印はレザーレベルであり、これでアンカーの出寸法をチェック。

アンカーボルトの検査は、このように打ち込む前日には検査を終了し、万全で打ち込み日を迎えることが安心できる。今回のM12という細い方のアンカーボルトはL=450のため埋め込み300mmを確保すると高さがギリギリ。と言うことで基礎天端からの出を145から150mmとしてキッチリレベルを取っていた。このM12の埋め込み長さは、構造計算でコンクリート付着力の許容応力をどのくらいで見るかによって変わる。M12アンカーボルトに有効なフックがなく、土台をヒノキでM12の埋め込みを250mmで計算する人は、この付着力が60角座金のめり込み耐力より早く降伏するし、300mmであればめり込みで算定される。よって今回も座金60角のめり込み耐力で引き抜き端部が決定される仕様となる。ところが、現在土台に使用するヒノキが高騰しており、去年の1月に比べると3倍以上の価格となっているので、米ヒバを使う事になると、このアンカーボルトの埋め込みは250mmで一方M16のボルトが増えることになる。このあたりは構造計算を自身で行なっていないと、何のことかわからないと思う。建て主さんにはさらに難しいかもしれない。ネットには様々な情報があるが専門家にしかわからない詳細部位があり、それが構造を決定している時もある。つまり餅は餅屋であるということ。

また井岡の家の床下進入は珍しく上のようなまたぎ基礎部分がある。これは1階のプランと基礎の安全性優先して行なっているためである。

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