過去にZEHを建てた人は確認してほしい・・・

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少し寒気がおきるほどの差がある今回の指針提案。平屋の軽い家からみれば現在の倍以上の耐力壁が必要との事。下のセミナーでのパワポ転載。

先日、「2022年建築学会の学術講演梗概集から④ 構造 等級7(G3)の荷重は大きい」との論文情報をあげた。そしてこの10月に国交省がある提示を行ったとのこと。それが上の表である。

この表はZEHには必須の太陽光発電と高い断熱性を作るために壁、天井、開口部の材料が増えて家の荷重が増しているので、耐震性が落ちないように耐震壁を増やしておきましょう・・・との事で提案した耐震壁量である。

下のセミナーでのパワポ転載。

わかりやすいように現在の建築基準法で定められた量と比較したのが上の表。なんと、その壁量は1.5倍から1.67倍になる。これには驚く方も多いだろうし、すでにZEHで建てた人の中には青ざめる方もいらっしゃるだろう。

ZEHでも確かな許容応力度設計(設定荷重に間違いのないもの)で申請した建物なら問題ないが、長期優良住宅や性能評価の取得をせずにBELSや一次エネルギーだけでZEH住宅を建ててしまった人は残念だろう。正しく構造計算していないZEH住宅では、耐震性で欠陥があると言ってもよい建物を造ってしまった事になると言っても差し支えないだろう。当然ZEHだけでなく単純に太陽光発電パネルを載せた建物も同様である。

今回の情報は全てインテグラルさんの特別セミナーでの大橋先生のパワポであり、ようやくか・・・でもまだ温い!とのようなことおっしゃっていた。

今回の図は全てこのセミナーのパワポからの抜粋。

そして辛口のコメントが下のパワポ。

多雪地域での耐震性は今回の改定でも無視とのこと。
性能とコストのバランス考えればを実は許容応力度設計で構造計算することである。
新潟県を含む北陸地方の住宅はこれからも問題があることになる。

省エネ・断熱性能は「安全項目」ではないのに新らたに審査が義務化がされる。一方耐震性は「安全項目」なのにまだ確認申請審査の義務化がされていない(2025年に義務化予定)。・・・全く仰せの通りである。

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