耐雪2mで耐震等級3、劣化軽減等級3、UA値0.27w/m2kで長期優良住宅を取得した三国街道の家のほぼ完成。その無難な外観からは想像もし難い内部の感じを少しご案内する。
玄関を入ってみるとすぐにただの家ではない感じがするだろう。左手側は本格的な土間キッチン。素足で歩いても冷たくないように床下暖房を計画。
ただ今日からようやく床下暖房をはじめたので、まだ床は氷のように冷たい。これがたった2日間で暖まるのかは・・・少々不安になってきている。しかしこのコンクリートは厚さが60mmあるので、室内コンクリートにありがちなペコペコ感はなく、しっかりしている感じが伝わり、土間キッチンにふさわしい床となる。
玄関に戻り反対側には靴収納があるが、この収納の扉はガラス張り。これは最後まで建て主さんが悩んでいたが、これで大正解。当初イメージだった「て・こあ」のような横に広がる感じがうまくでているし、窓がない奥空間が明るく見えるおまけ付き。
「て・こあ」は100坪あるので玄関の広がり感は半端ないが、それをこの規模で近づけたのではないかと思わせる奥行きをつくる鏡の扉である。
キッチン流しはこれも又コストと機能を鑑みて「ど」定番のメラミンのカウンターで作る造り付キッチン。ご主人は「て・こあ」のようなステンと杉で出来たキッチンをご希望だったが、実際に料理をする奥様との話し合いで食洗機など実益も選ばれた。またガスコンロだと内装制限で準不燃材の制限がかかるが、IHコンロにすることで内装を木のまま残すことが可能。
建て主さん曰く、メインの土間キッチンは中間履きで当初は過ごし、子供たちが大きくなった頃には土足になる可能性も高いとのこと。
外観から想像しがたい内部空間に、設計した私も少し驚くようなその「内外の差」。それがこの三国街道の家なのだろう。