日本の家電メーカーの衰退2

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冷蔵室内に設置された温度計。そういえば温度管理をする冷蔵庫なのに昔はあった機外に温度表示をする冷蔵庫が現在見当たらない事(家庭用)がおかしい。

冷蔵庫内にある数個の温湿度計・・・

なぜこんなことに・・・

衰退その1は下のブログで書いたエアコンだったが、その2は冷蔵庫。

日立製エアコンの冷媒漏れ<br />日本家電メーカーの品質衰退の原因は?
穴の空くほど腐食した室内熱交換器・・・。 これは自宅の設置後4年目の日立のエアコンの室内熱交換器である。

先月なぜか「otomo vie cent」にある国産メーカーの冷蔵庫の冷蔵室が全く冷えない現象が起こった。冷蔵室を計ると15度以上であるが、冷凍庫室はしっかり凍っているし、野菜室も冷たいので故障だと思い購入したケーズ電気へ連絡。数日後に冷蔵庫メーカーから委託されたサービスマンが来て原因と思われるファンを交換したが、ホントになおっているかを確かめるために温湿度計をおいてネットを使って外部から監視出来るようにした。

ところが・・・冷蔵室内は10度前後でそれ以上運転ダイヤルを「強」にしても下がることはない。一方取説をみると「強」は冷蔵室が-1~2度程度になるとあり、「中では2度から5度、「弱」で5度から8度とある。となると「強」で10度前後ならこれはNGだと考え、一回目の修理の時に言われた連絡先へ電話してサービスマンを再び呼んだ。サービスマンが来て「これは故障ではなくこんなもの。お客さんが使っている温度計では冷蔵庫内は測れないよ」と少し馬鹿にしたように言って帰られたので、そのまま言われたことを購入先のケーズ電気さんに連絡すると、次の日にはメーカーから電話が来て「現場では直すことができない故障なので新たな冷蔵庫を送って取り替えさせてほしい」と言われた。サービスマンに言ったことと全く同じ事をケーズ電気さんに言っただけなのに突然交換するとのこと。そのメーカーの方は実機を見ていないのに「ファンと連動するダンパーが故障して冷蔵室内に冷気が送られない現象だ」というが、なら実機を見て「こんなもの」と言ったあれは一体何なのだろうかと思った。そもそも冷蔵庫内の温湿度は本州の冬に近い温湿度になるが、それが測れない温度計ならそれは温度計ではないのではないか。なぜなら2度で相対湿度90%~30%なんて冬ならあたりまえにあるだろう。そして取り替え連絡を受けた8日後にようやく新たな冷蔵庫が到着して(これで最短だとのこと)、同じように温度計を設置してデーターを見ると

4月2日までどんな設定しても10度程度。新しい機に取り替えた4月3日から急に3度で安定する。

となり、突然冷蔵室内は平均3度くらいと取説の温度になった。結局約1ヶ月冷えない冷蔵庫で我慢したことになる・・・ではなく実は購入した当時から「この冷蔵室ってあまり冷えないね」と言っていたのである。これは「otomo vie cent」では2台普通の冷蔵庫をつかっており、故障していない方には入れた飲み水は「カチーン」と冷えているが、今回の故障機の飲み水は何か「温い冷え」だった。しかしこんなものか?と思って使ってきた。しかしファンが完全に壊れたため15度まであがり発覚したのである。今回の問題はサービスマンがこの現象が故障とわかっていながら「こんなものである」と言ったこと。もしこれがわかっていないことならサービスマンではない。ではなぜわかっていながら「こんなもの」といえたかは・・・冷蔵庫メーカーの指示以外ありえない。そのように考えなければ外注のサービスマンが「こんなもの」といえるはずがなく、これでメーカーに連絡がいけば委託された外注サービスマンはクビになるくらいの酷いこと。

以前は故障というと販売した町の電気屋さんもしくは電気販売店がきて見てくれたが、現在はメーカーの委託した外注サービスマンである。これは携帯電話やネット契約も同様で、こちらはドコモにかけているつもりであるが、話している相手は委託先の会社であるという事が殆ど。とにかく外注で間違っていようがそれを平然と答えてもメーカーでないので責任が半分という感じなのだろうか。そもそも冷蔵庫が一年以内で故障することなんて少なくとも私の周辺で聞いたことがない。百歩譲って故障は仕方ないが、その酷い対応、外注システムにエアコンも含め日本の家電メーカーの衰退、日本の劣化を感じる。

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