小新西の家の完成予定と・・・また設備値上げなど

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昨年の初夏に値上がったユニットバスが再び値上がる。しかも平均14から16%であり、住宅の価格はどこまで上がるのだろうか。

2年前のウッドショックで木材を中心に値上がったが、当時の高騰の理由はコロナで木材が不足しコンテナも流通が滞ったことだったはず。ところが木材がいまだ足りないとは情報はないのに木材の価格はわずかにしか下がらない。つまり住宅の価格はもう下がることは当面ないのだろうと感じる。やはりウッドショック中に「もうウッドショック以前の価格に戻ることはないから建てる」と決断して建てたここ2年間の建て主さんの判断は間違っていなかった事になる。その一つが小新西の家である。足場も来週外れるので完成が見えてきている。現在の完成見学会の予定日は、7月15日、16日と真夏になる予定だ。周囲が近隣に囲まれた条件で2階に家族の間、1階に個室を配置し、床面積、全外構のDIY化とコストを切り詰めはしたが、断熱は最高等級となる等級7の認定を受けた家の参考としてお手本ではないかと思う。

巾4mで高さ2.2mの窓を2階の居室に設ける大胆さ。

特徴的なことは等級7を取得しているにもかかわらず窓は全てペアガラスである。トリプルガラスでなくとも、駆体性能が高いのでUA値は0.26w/m2Kで認定で長期優良住宅を取得。このコスト配分で最高性能を得ることが「緑の家」の自慢である。初期投資金額を下げ、でも快適性は失われることのないように床下エアコン暖房で確保するからこそ可能な仕様である。窓はペアガラスであっても木製の外壁であるため窓は20~30年後でもとりかえることは比較的容易。だからこそペアガラスでも納得できるかも。

当然耐震等級も3。当然とは建替えの最大の理由が従前の家の耐震性の低さであったため、耐震性の最高ランクは必須条件であった。

また「緑の家」では日射遮熱は外部設置の簾を標準としている。簾はこのような場所にこそ一年中素晴らしい効果をもたらす。それは下の写真がしめすとおり・・・

家の内外から簾を見たところ。日中なら外部からほぼ内部は見えないが、内部からは外部ははっきり見える。光も適度にはいる。

簾の最大の特徴は、内部から外がはっきり見え、外部から視線を遮断することである。これは他のカーテンやアウターシェードでは不可能なこと。このため「緑の家」建て主さんの半数は、冬でも簾をつけっぱなしする人が多い。つまりこのような近隣がすぐ近い条件で室内にレースカーテンでの目隠しをする必要がないので、視線は外まで向かい開放的な居住性を維持できる。これがレースのカーテンを引きっぱなしであれば、いくら大開口部があろうと視線は室内からでることはないので大開口部の開放性は絵に描いたもちとなる。

その簾が最も似合うのが木の外壁であろう。木は杉をそのまま最も安価になるようにはる。

小新西の家は新潟では小新といわれる海抜面下であるため、玄関位置は1.4mと高い位置からはいる。基礎高は1.05mなので90cmくらいの浸水があっても一時的にはなんとかしのげる。最近は浸水に強い家の研究がされているが、私の持論は「浸水が怖いなら高い土地を選ぶのが合理的かつ完全な解決策」である。地震とは違い自身で選べるのが浸水被害。やむなくどうしても低地に住むことになれば甘んじて受け入れて、出来る範囲のことをすればよい。たまたま「緑の家」は基礎が高いので浸水にはある程度強いが、それはあくまでも高基礎に付随した特徴であり、特に浸水対策で高基礎にしているわけではない。このように高基礎はメリットだらけでデメリットは殆どない。巷でよく階段数が3~4段増え高齢時大変ではないかと言われるが、冷静に考えてほしい。階段数が3~4段増えて困るくらいならすでにまともに一戸建てには住めないだろう。高齢になった時に、もしこの段数増えたことで家に入れない体なら、通常の段数が2から3段でももう住むことは不可能であることが現実だと考えている。

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コメント

  1. TETSU より:

    仰る通りです。私は医療職種ですが、3〜4段の段差で家に帰れなくなる人はほとんど経験しません。それができなくなるくらいの人は1回自宅に入ったら訪問診療を使うなど、家から出ない人です。出るとしてもヘルパー付き介護タクシーを利用すれば問題ありません。
    家族の介護度も半端ではないので、共倒れになるよりは施設で暮らした方がお互いのためです。
    何よりそうならないために健康のメンテナンスをする事が最もだいじなことです。

    私は家を建てるなら2階リビングにしたいです。よく高齢になっなら大変という声がありますが、そう言う方々に逆に聞きたい。1階リビングの場合、高齢になったら寝室に行くのが大変じゃないですか?と