原村の家 2ヶ月メンテナンス

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2023年10月06日写真を追加

竣工後7ヶ月経過してしまったが、昨日2ヶ月点検に伺った。

原村でもここだけ雲が割れて開閉ドームのように青空が見える。

晴れ男女としての面目躍如と勝手に思っているが、それとこの地の特性と相まって原村の家に伺ったときは完全な晴れ。実は諏訪南ICでは激しく雨が降っていたので、流石に今日は雨の中の点検かなと少し思ってしまったが、原村の家のオーナーさんは当初から原村の町の中心が雨でもここだけはぽっかりと晴れる・・・とおっしゃっていたとおりここだけ穴が空いたような青空。

中央の木の描く線と高い位置での葉のバランスが、林の中の木の姿。

引き渡し時は2月の大雪。それから7ヶ月の経った原村の家は、外構と庭がほとんど出来上がり、その佇まいは冬とは異なる別天地。

自然のままの斜面に建っているからこそとても凜々しく感じる水平線のシルエット。そして木々と芝生のバランス。
こちらは冬の同じ方位でのショット。こちらもいいしホント四季が生える。

庭に座っていると鹿が勝手に庭を横切るくらいの自然との共生がここにある。実際何度も庭を横切って行ったとのこと。

この曲線を描く踏み石に誘われるように・・・ティータイム。自分が特別な人のように錯覚する。

少し抑えめな庭木の配置で本当に気に入った木々しか植えないのが感じられる。また以前からこの土地にあった木も限定して残して配置しているからこそ若い幼木と大人の木の対比で歴史と未来が同居する森の庭。

一足先に紅葉が始まっている原村の標高1300mの庭

この写真に見えるパラソル下で「お茶でも如何?」と言われれば、「えっお時間はいいのですか」と思ったが、この構図には勝てず、「ありがたく頂きます」と遠慮なく頂いてきたが、このティータイムは今年一番の気持ちよさ。このメンテナンスでは24時間換気に異常があると間違って診断し、その修正に40分も余計に時間をかけて風量測定をしてしまったので、大変申し訳なかったと思っていたところであったので、余計にそう思ってしまった。

インナーバルコニー下のテーブルで頂くお茶は格別。ちょっと見えるエアコンの室外機はそのうち木々が隠してくれるとおもう。

実はこの原村の家のあたりでは、夏にエアコンを使う習慣が今までなかった世帯がほとんどで、この夏の暑さに皆さん辟易したそうだが、当然「緑の家」は家中閉めきっての全館除湿冷房。特にオーナーさんは当初からの宣言通り頭寒足熱を夏でも実施。床下エアコン暖房を行いつつ、上階は除湿運転を同時にするという運転方法でこの夏中過ごしたため、足が温かくて家中カラッとする・・・「カ・イ・テ・キ」の一言。このような高地の林中に有りがちな高湿と全く無縁の世界で過ごされたそうである。それは当然暑さに弱いワンちゃん達にも優しい環境となる。

まるでオブジェのようなこの丁重な並べ方と仕分けが住人さんを表す。絵になるね。

冬も当然床下エアコンで氷点下20度の中の快適さを追求するが、趣味としての薪ストーブの準備もぬかりなく終了。しかもこの薪だなの薪・・・これはもう完全なオブジェである。

高地といえども耐白アリ対策として浮いた玄関としている。階段の木は当然アイアンウッドで基台のコンクリートは凍結深度を遙かに超える地中1.5mまで下げた。

全てが美しくまとまっている原村の家はこれから最もこの環境に対する真価が問われる冬が到来するが、UA値0.16w/m2Kというこの家の性能ならそれが待ち遠しくもあるのがうれしい。

玄関ホールの切り取り窓からみたところ。動きが悪くなり手直しが必要だが、切り取られた景色も美しい。

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