ずいぶん前にアップしようと思っていたが、時間がたってしまってからのご紹介。あるオーナーさんから頂いた上の食べ物・・・これは日本酒の親友である。
私にとって酒は料理を引き立ててくれる物として、そして緊張の緩和として頂く。そのため料理が変われば酒も変わる。それを思い知らされたのがもうずいぶん前に味わったイカの塩辛とスパークリングワイン(泡ワイン)の組み合わせ。泡ワインを飲みながら冷蔵庫にあった塩辛を口にしたとたん、口の中が何かに汚染された強烈な違和感をおぼえた。それは30秒ほど続きうがいをすればよかったと思えるくらい。決して塩辛がおいしくなかったわけではなく、ただ単にイカの腸と泡ワインの組み合わせが最悪だっただけである。日本酒ならあれだけおいしい塩辛なのに・・・それから料理に似合う酒に気を遣うようにしている。
今回の食べ物は「嘉良寿美」であるが、このカラスミがおいしかったのである。それも日本酒にもっとも似合うつまみである。今までカラスミは何度か食したことがあるが、これほどまろやかな味わいのカラスミは味わったことがない。江戸時代より卵巣や内臓の珍味として肥前国(五島)のカラスミ、越前国のウニ、三河国のコノワタが日本の3台珍味と言われているそうだが、この地域名は大事であり他の地域で造られたカラスミではだめなのだろう。
地域性といえばこちらの焼きそば・・・
事務所の近くの「中華亭」の焼きそばはソース味ではない。醤油ベースの味で多分ラーメンのスープで味付けされている感じである。麺はラーメンの麺をそのままゆでて水で洗ってから中華鍋に入れていたので、ラーメンと同じ麺。出来上がりの見た目は脂っぽく見えるが食べると意外とそうでもない。これは背油系ラーメンと同じで、一緒についてくるスープはラーメンのスープそのまま。一般的な焼きそばというより焼うどんでありうどん麺がラーメンになった版という感じ。焼うどんも好きだしラーメンも好きという方には「はまる味」だろう。
このお店のラーメンは何度かこのブログで取り上げたけれど、この燕三条背油系ラーメンは今や全国で同じような味は沢山あるが、その本拠地だからこんな地域性のある焼きそばも食べられる。