2の続報であるが、すでにトイレ用の局所換気扇の新たな選定は終わっているので、従来の粗悪品である換気扇のことである。この写真はある「緑の家」の天井に設置されていた換気扇の前面パネルを外したところ。
前面パネルを外す前にスイッチで強制ON、OFFしたことろ、内部のシャッターの開閉音が聞こえるので、「んっ、これは大丈夫か?」とパネルを外すと矢印の部分が折れ曲がっておりこの瞬間何か問題があると思った。
この状態でONにすると一度はこのシャッターが開くのだが、0.5秒後には閉じてしまい、ファンは回るものの排気されない状態となる。これは今までとは違った故障状態(運転2年目)。今までの故障はこのシャッターがOFF時でも開きっぱなしなることで、そのダクトから外気が侵入し最悪ダクト外で冬季は結露していたのである。故障しているのでパナソニックさんに連絡すると、「これらの機種は修理依頼を受け付けていないので、買い替えてほしい」との最終宣言をされた。今までは修理ができたのにもうしないととの事。いわゆる「穴をまくる」状態である。
ホントこの換気扇には驚かされる。過去7年使ってきたがこのようなことは2年間前までは一度も報告されておらず、「緑の家」の住人すべてが気がつかなかったとの事はまず考えにくい。多分であるが、この2年で何らかの部品が変わってしまったのではないだろうか。部品が変わったといっても、各部品は下請け工場が造り納入するはずだから、下請け先がかわりなんらかの品質が落ちていることも考えられる。
製造のことを知らない人は、「部品番号が変わっていなから前と全く同じ仕様だ」と訴えることを聞くが、それは自社工場で全て作っていても当てはまらない。わずかな製造機械の摩耗や混入物で同じ製品ができるとは限らない。ましてや下請け納入品であれば、指定仕様で発注していてもその納入元をコストを考え変更したとかなるとそれは相当注意が必要となる。
話は変わり・・・
上の写真は24時間セントラル換気システムのOA→SA側の新鮮空気フィルターである。通常は1年で4回清掃をしているのだが、訳があって一年間しなかった時のフィルターである。プレフィルター等一切なくダイレクトにこのフィルターに入るのだが、この程度の汚れですんでいるのはやはりサイクロンフードの効果が大きい。これならプレフィルターはなくとも4回/年して頂ければ大丈夫。
問題はこちら。こちらはRA→EAの本体フィルターである。こちらも通常は1年で4回清掃をしているのだが、訳があって一年間しなかった。こちらにはプレフィルターがありプレフィルターもこのような状態だったので、これを見る限りやはり室内フィルターは綿埃が酷い。酷いということは逆に考えればそれだけ埃を回収し空気を濾しているに他ならない。フィルターが汚れない家のうほうが逆に空気中の埃をろ過できないともいえる。メンテナンスさえ怠らなければ、空気の方向が短時間で逆転する換気装置より空気中のチリは除去できているのかもしれない。
兎にも角にも高断熱高気密で窓を開けない住まいは、特にエアコンや換気扇のメンテナンスがしやすいことが重要である。
その点、「緑の家」の換気扇本体はこのようなメンテナンス抜群の床下にあり、このフィルター2個を掃除すれば綺麗になる。このことは「緑の家」が推奨する無難な計画といえる。
最近はエアコンも壊れることが当たり前になり、床下用エアコンだけでなく冷房用エアコンも設置位置もとても重要となる。実は「緑の家」ではこれら冷暖房用のエアコン位置が変わっていないことが自慢である。3.11が起きる前の深夜電力が大変安価だったころは、配置が違っていたがその後はほぼこの形になっている。当然この10年間でエアコンが壊れるなどの体験をしても変わらないこの位置計画。変わらないということは変わる必要性がないというとても凄いこと。これこそ「緑の家」が推奨する「無難な」設置位置である。
2から4年でスローリークで壊れることが多い冷房用エアコンは、13年前から2階のオープンな位置に設置している。当然エアコン機器は取り換えも無論、↓の写真のように簡単にフィルターメンテナンスもできる。これが「無難な」設置方法といえる。
また24時間冷房時につきものの、ドレイン詰まりに対する早期発見もこのオープンに設置している良いところである。