
大型連休が始まってから、2度ほど来広島して基礎の工事監理を行った。今日は空港で時間があったのでこちらの内容をアップする。

工事監理の天候はいつもように恵まれ晴か曇り。電鉄の駅近いこともあり公共機関での移動も比較的楽である。2回目の基礎工事監理の飛行機だけは、上空の天候の荒れで前半は揺れている時間が長く少々不安になったが、後半は揺れがなくなり読み物が進む。普段は日常業務に追われて本や雑誌など目を通すことはないが、飛行機の中だけはゆっくり読書ができる。
ホテルは2回とも違ったホテルで一回目は熊本の工事監理でもお世話になったホテルで、2回目はクラシカル洋風インテリアのホテルに宿泊した。あまりにも洋風な感じで朝食時のテーブル席には日本人が私以外いなかった・・・。
連休中は4日と5日だけ休めて、ちょうど岡山からいらっしゃった知り合いが「て・こあ」に5泊くらいしてゆっくりするらしい。本当はotomo vie centでも泊まれるようになってきたが、数年ぶりに給湯器のスイッチを入れると盛大に水漏れが発生して、修理するより買い換えを考えることにしたが、この休みでは機器も選べず、結局「て・こあ」に宿泊して頂くことになった。

さて工事監理のほうでは無事に2回の検査を終え、大きな問題もなく終了。高基礎一発打ち込みという広島市ではめったにない住宅の基礎だけに順調に進んだのはありがたい。元々はこの高基礎に魅力を感じ建て主さんからお声がけ頂いたと伺ってる。確かに高い基礎は、シロアリ予防、浸水予防、床下のメンテナンスが良好で、床下暖房時の清掃まで簡単におこなえる派手ではないが実直なメリットがあり、3階建てまたは小屋裏空間が大きくとれるメリットを得ながら、3階(小屋裏)までの上り下りの負担が減らせる空間利用ができる。この現場周囲にも木造3階建て率は2/3にもなるが、2階建てのほうが防火避難上もよいし、こちらには実際避難窓の想定も計画。

連休後すぐであったためコンクリート打ち込みには立ち会えないが、5月7日の最終検査でほぼパーフェクトの状況。聞けば高基礎は通常ほぼなく、それも一発打ちは自身では初めて?とのこと。それでも手直しなどなくとてもよく管理されている。このまま上棟まで無事に迎えたい。
さて、今回は「広島南区の家」として確認および長期優良住宅申請しているが、この長期優良住宅では2022年年の改正から少しデメリットが生じている。それは数日前にブログで一度アップしてすぐ1時間ほどで編集しなおしている下の記事である。
長期優良住宅は国に「長期的に維持管理が行えるように考えられた建物」として国(市)に認定されているため、認定を受けた市に報告義務が生じる。2022年3月までは維持管理として決められた年数ごとに市に届け出をするのが主であったが、それ以後長期優良住宅を取得すると、一次エネルギー算定で低いほうに設備機器(エアコン、給湯器、照明、水栓など)変化したときには変更の届出をしなければならない。今回は2025年3月31日までに工事着手したいことがあって、太陽光発電のメーカーが決まらなかったので、想定荷重のみ構造計算上で屋根追加荷重として加算し、建物仕様には太陽光発電を設置していない仕様で認定を取得した。そのため太陽光発電のメーカーが決まった段階で変更申請が必要になる。これは「軽敏な変更」でよいことになると思うが、審査機関に相談してみないとわからない。同様に長期優良住宅を取得すると、エアコンを取り換えたり給湯器を取り換えたりするといちいち行政にお伺いをたてないといけないことになる。これは結構大変なことである。特にこれは10年後、20年後でも同様で時効がなく、長期優良住宅の認定中は、必ず変更届を出さないと長期優良住宅の取り消しさえありゆる。たちが悪いのは、この判断は建て主さんではできないこと。なぜならお手元にある長期優良住宅の資料では、一次エネルギーの選定項目が表示されていないからである。しかもこの一次エネルギー算定は私の知っている限りWebでしか行えず、また数年ごとにバージョンアップされており、10年後には当時使用したその選定式自体がない確率が非常に高い。このような不毛な評価にどんな意義があるのか少々疑問である。
帰りの新幹線で周南市の瀬戸内工業地帯の風景がすごくて、新幹線の窓越しから撮影すると、下のように緑がかった色になる。調べると新幹線の窓には紫外線カット率が高いガラスをつかっているそうで、ほとんど紫外線が入ってこないようである。

この色はどこで見たことがあるなと思っていると・・・そう「緑の家」のガラス越しの色と同じ。だからなじみがあったのか・・・。やはり紫外線カットは窓の性能があがりまた日射を楽しむための空間には大変重要であると感じる。