長岡の家 防水および断熱材チェック

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9時現在の各地の気温・・・。三条市と堺市では先日と真逆の関係。
三条市では9時過ぎには31度を超え、日が射せば35度を超える勢いであるが、天気予報では午後から雨なのでこのあたりがてっぺんか。

昨日15時に急遽現場から

「防水廻りのチェックに来て下さい」

とのSMSがあり、何かしら急いでいるようであったためすぐに現地に向かった。

比較的スムーズに進んでいる長岡の家の防水層は全て終わっており、通気層も全て終了していたので、確かに今チェックしないと外壁でわからなくなる・・・。

「緑の家」オリジナル発想のクロス胴縁は20年近くまえからおこなっている。庇は簾取り付けの付属品と考え通気層上に設置されるのがBグレードの納り。

「緑の家」自慢のクロス胴縁通気層・・。このクロスした胴縁(細い木の事)によって私の工事監理は必要無くなる。どんなに間違えても壁内通気は左右上下に繋がり通気が阻害される事がない。最近このクロス通気胴縁は他の大きな工務店さんでも採用されているようで、見かけるようになった。

しかも・・・

どんなに高断熱高気密を勉強した建て主さんでも、透湿防水シートが熱に弱くそれに対応した納りが行われているかはわからない。だから専門家がいるのである。

日経ホームビルダー8月号特集に、熱劣化する透湿防水シートでの欠点である出隅柱の下地無しが掲載してあり・・・このクロス通気胴縁を行えば問題は解消するよーと勝手にほくそ笑んでいた。

熱が直接伝わらないように外壁出隅にも通気工法ができるのがクロス胴縁の利点。

さて肝心の防水廻りだが、直すところはなし・・・と完璧。

外貼りボード状断熱材を貼り終わった状態。この段階で外壁に簡易防水層が出来上がる。よって暴風雨でも室内側には雨がはいらない。無論・・・内部GWも濡れない。またボード状断熱材は短時間の雨濡れではGWと違って問題ない。

また外貼り付加断熱材も当然全て終わっており、あの洪水警報まで発令された先日の雷雨に見舞われたこの現場では、全く内部に雨の影響がなく、1階の壁内繊維断熱材も雨に全く濡れることなく施工されている。このあたりは同じ超高断熱高気密の付加断熱として有名な新住協さんが薦めるGW(グラスウール)系付加断熱とは一線を引くところで、GW系はタイベック全てが終了していないと雨が内部侵入する可能性が高いのでタイベックを先に完全施工するか、GWを施工している最中(概ね2から3週間)は確実な養生をする事になる。一方こちらのボード系付加断熱はその心配は全く無用。つまり要らぬ養生費が発生しない。

まさしく・・・新潟の冬期の荒れた天気でも施工しやすい工法だと自慢できる。

ただこのボード系付加断熱だけをやっている建設会社さんは新潟県では殆どなく、GW系の付加断熱を頑張って行っているその養生苦労には・・・頭が下がる。

内部GWがはいった状態。

さて・・・屋根も全て葺きあがり正面の雪庇予防の部分も問題なく終了。

これだけで雪庇全ては予防できないがそれでも充分緩和出来ることが既に数棟で10年経過して実証済み。バルコニー上だけ雪庇が出来ても危険性がないので雪止めを設置し、バルコニーへの落下を和らげる。

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