土間キッチンのある上山の家 打ち合わせ・・・

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私は十全茄子は手で裂く事としている。その理由は割いた途端に中まで水分が染みこんでしまうので、折角のスポンジの食感が勿体ない。よって食べる直前に自身で割くのが好き。この写真時もあっというまに中まで水分が行きわたってしまったが、ご覧のとおり中は生のまま。これが旨い!

先日十全茄子のPRをしたが、これが出来上がり・・・。

押しは6時間ほどで終了。皮とその下数ミリだけ漬かっており中身は生である。これがベストの漬かり具合。

そんな茄子を朝食べて今日は上山の家の打ち合わせに行ってきた。

何時のように朝6時に出発・・・

完成一ヶ月前なのにまだ足場があることが・・・危機的状況。

山形県上山市は36度・・・と何時もの気温に戻った。風も無く結構きつい打ち合わせに建て主さんもお付き合いして頂いた。そうとう辛かったと思う・・・感謝しかない。

明後日足場が外されるので外壁は急ピッチにはられている。

今回の外壁は・・・

何時ものサイクロンフードがある上山の家。外壁は縦板張りとした。ほぼ平屋に近い形状のため、継ぎ手はごく一部のみ。「緑の家」には必須の設備屋根。この屋根下にエアコンの室外機が並ぶ。これが最もエアコンの効率がよくなる王道。

縦板貼り同材による重ね貼りである。少しコストがかかるがこのような貼り方もいい。

通気工法が外壁自体とその下のクロス通気層内で行われるダブルの通気層となる。外壁の乾きをより早くするメリットがある。

「緑の家」おなじみのダブルの縦雨樋がある。

これはコーナーサッシがあるので建物の端に雨樋をつける事ができない。すると雨樋が本数が規定に満たないので縦樋をツインとするのである。

ダブルの縦雨樋を持つ矢代田の家(2015年)

最初の打ちあわせは・・・外構と造園。

「緑の家」のデザインの主役。

何度か申し上げているが、「緑の家」の建物は常に無難でシンプル。であるが故にその建物を引き立ててくれるのが・・・緑!である。普段から花や木々に勝るデザインはないと思っている。

東裏建の家(2009年)の自然石の外構。木と花と外構が建物を引き立てる。

その外構でよく使うのが自然石(手で持てるくらいの)。この大きさを組み合わせる事が身近な存在となる。城ような権力を見せつける事では無いので建て主自身が設置・飾ることの出来るこの大きさが良いのであり、加えて大事なポイントは地場産であることが重要。石はその土地の産物が一番フィットする・・・てか自然な事。・・・ということで今回は造園屋さんのチョイスでこの家から見える蔵王山渓でとれる丸石。

新潟県の五十嵐川より多少茶色が薄いが 、現地で実物をみるとこの環境では似合うよい感じ。雨に濡れると黒っぽいのが蔵王の火山石らしい。

色も形も理想どおり即答でOK。

木々は写真などの用意が出来ないとのことで次回に持ち越しである。

内部打ち合わせも終わらせ内部を確認・・・ホントに間に合うのか不思議なくらい様相・・・。

確かに全てのもく枠材が入っているのであとはほぼボードを貼るだけとの事。

2階の書庫は(平屋ではない)無垢材でタモのオイル拭き取り。書庫だからハードで使っても傷がつきにくいように。

そして土間キッチンがあるので・・・大半が地面と近い床があるが、その部分のシロアリ予防柵として・・・

窓周囲に巾50mm程度のコンクリート打ち放し部をつくる。これを基礎工事の時から検討し最初からつくられていた部分。セパコンも無収縮モルタルで塞ぐ。

手間のかかる・・・基礎一部露出をサッシ全周につくる。ここでシロアリさんの蟻道を早期排除しようとしている。一方外貼り断熱材が一部欠損するので温熱環境からみると良くないが、問題はその地域で何を優先すべきか?この地域ではまだシロアリ活動が活発な地域と判定し、若干の断熱欠損よりシロアリ対策を優先した。無論・・・スラブ下にも断熱材は入っていない。これは地盤の構成物が水が染みこみにくいことと水道(みずみち)が全くない岡上を把握した上で決定。

2台入る造り付け車庫は第二リビングで、流しとコンロも備える。車を外に追いやって夏季はこの風通し良いところでランチでも・・・と思っている。

帰りにはモクモク雲もかかり・・・まだ粘る真夏の様相であった。

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