基本性能(高耐震性、超高断熱高気密)
耐震等級3、設計積雪量1m、UA値0.28w/m2K、完成気密性能C値0.3cm2/m2。
昨日行われた完成見学会前に2階の床下エアコン暖房の検証を行った。
床下エアコンの設置位置は一階廊下であり、エアコン以外の機器(補助ファン、ダクト等)は使わず2階床下への暖気を供給している。
解像度の低いこの機種では対象物に近づくことでより正確な温度分布が得られるのでスリット部分に近づくと・・・
この画像と温度、状況を見る限り2階床下エアコン暖房の効果が表われている。室温は23度であり、床表面温度と室温は同じ。あと数日間エアコン暖房続ければ、構造体が乾き安定することでより床表面温度が室温より高くなると推定される。
次ぎに・・・
床下エアコン暖房がどのくらい床暖房としての効果があるかを認知できる写真を載せる。
笹越橋の家の個室では1階床下の一部を外気になる自転車小屋に割り当てられており、この部分は床下エアコン暖房の恩恵を受けることはない。
では寒いのかというと・・・床下暖房の出来ない部分であっても床表面温度は22から23度の範囲にある。1階の室温も23度から24度。つまり室温との温度差1から2度の範囲におさまりこれは建物の超高断熱の効果を表していると思われる。当然この部屋には暖房機器はなく、1階の床下のスリットは全て閉鎖されており1階は主に床表面から伝熱で暖められているからだ。また22~23度の床表面温度は健常な人には裸足で歩いても冷たくもなく問題ない温度である。
コメント
やま様
>暖気が1階床下から上昇してくる経路付近の梁の間に溜まるというような現象は起きないのでしょうか。
この記事本文の写真のとおりです。空気なんて駆体のほんのわずかな隙間があれば殆ど圧損なくとおります。だから隙間を塞ぐ必要がある(静圧をあげる施工)のです。↓
https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2015/10/25/post-0-444/
浅間様
丁寧にご回答ありがとうございます。
これからも参考にさせていただきます。
やま様
コメントありがとうございます。
>階間部分は通常と違う熱橋対策など行われてますか?それとも暖気を送り込んでいるだけで階間部分に特別な施工は行わずとも静圧によりしっかりと熱量が行き届くだけなのでしょうか。
仰せのこと少しわからないので間違った返答かもしれません。
熱橋は階間部分に暖気を入れなくともできないようにしなければなりませんが、後半の文面から察するに・・・吹き出す温度が高く維持できるように熱の逃げを少なくするために通常より階間だけ断熱強化をしているのか?でしょうか。それならNOです。いつもと同じです。
静圧を確実にあげて2階スリットから吹き出されれば、写真のとおり2階の室温より2度高い空気が階間から吹き出されております。階間のことは↓の写真のとおりです。狭い隙間を縫って空気が循環しております。
https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/wp-content/uploads/2019/11/1147.jpg
不躾な質問にもかかわらず、素早いご回答ありがとうございます。
質問内容、お察しのとおりです。まさに聞きたかった内容そのものです、ありがとうございます。
階間は梁が2階床面下に通っていると思いますが、暖気が1階床下から上昇してくる経路付近の梁の間に溜まるというような現象は起きないのでしょうか。
まさにこの家のような作りを理想としていたので気になっております。
いつもブログを拝見し勉強させていただいております。
床下エアコンの暖気を階間部分に送られているということだと思いますが、階間部分は通常と違う熱橋対策など行われてますか?
それとも暖気を送り込んでいるだけで階間部分に特別な施工は行わずとも静圧によりしっかりと熱量が行き届くだけなのでしょうか。突然の質問失礼しました。