28日の日に群馬県の榛名の家に防水と通気層検査に伺った。
新潟県の家の垂木(屋根を支える一番最初の木)と同じ断面寸法で、こちらは軒の出を1100mm(雨樋先端まで)とれる。雪国って制約が多い。そんな1100mmの出でも外壁厚さが約300mmの超高断熱の外壁のため、そんなに出ていない印象を受ける。
「緑の家」は外貼り断熱(付加)なので、完全に外壁仕上げ材が宙に浮くような状態で取り付くため、胴縁を抑えるビスがとても重要になる。そのビスは22年も前からパネリードを使っている。この太いビスでも通常のサイディングであれば、外貼り断熱材が60mmもあると300mm間隔のビスが必要とカタログにある。しかし外壁の重さと外貼り断熱材の厚さ60mmプラス胴縁厚30mmをメーカーに伝えてコスト的に最適なビスピッチ455mmで計算し設計している。
この外貼りビスの取付け間隔は今から30年以上前に私が実験しており、その時は455mmの倍の910mm間隔であっても長期間ずり落ちることはなかった。これは断熱材が釘を支持出来なくとも、材同士で組まれるトラス的な圧縮力は断熱材が受け止める事ができるのである。しかし断熱材が全くない宙に浮いた計算では455mmが最大間隔なのでその条件での計算を優先している。
通気層の下側には、コウモリよけを設置。コウモリよけとして機能することはよいのであるが、裏腹に蜘蛛などが巣を張ったときにゴミが付いて通気層を阻害する欠点を併せ持つ。メンテナンスが大事であるが高い位置にあるので目視はしやすい。
ところで群馬からの帰り道で、速度取り締まりをしている警察車両に・・・