群馬県高崎市 榛名の家 完成4

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群馬県の高崎市に完成した榛名の家のシリーズ最後となる。
何時もはあらわしの柱となるが、耐力壁があり引き込めないので柱を杉枠で覆っているので大変太く見える。

この写真に見えるだけで5個のCF給排気用ガラリがある。

2階の個室の空調が特徴的である。

超高断熱高気密住宅の場合、冬より夏の計画が肝心である。特に今時分の太陽高度は夏至に比べ20度も低い。ここは建築関係者でも間違いやすい。夏至の太陽高度なら80度のあるので効果はあるが、この残暑の9月では屋根の出が大きくとも全く効果がない。真南に面した窓ならお昼時で60度なのであるが、既に9時、15時頃では45度なので遮ることは不可能。よって外部に設置する簾が最も効果的になる。それでも日射熱は10~15%程入るので個室でも大きい窓なら100W相当の暖房をしている事になる。

夏期個室の熱源は人が100Wで窓から100W、その他外壁天井換気で100Wならトータル300Wの冷房をしなければ部屋の温度は外気温まで容易に上がることになる。一方300W冷房出力運転時のエアコンは顕熱比がよくなく、温度は下がるが湿度が下がらない事が多い。また個室のような狭い空間でエアコン冷房すると、足下だけ冷えたりするムラが出来る。そこで「緑の家」は個室用CF(循環ファン)で部屋を冷やす仕組みとなっている。

無難な家を目指す「緑の家」では階段の造りも至って無難な事が多い。上の写真のように階段を掃除するときに一番掃除機で痛みやすい床板上の側面部分は木の巾木をつける事で壁が傷まないようにしている。これは蹴込み板も同様であり、この二つを汚れやすい色とかぶつけると傷が目立つ素材にすると思っていない傷ができる。階段状の巾木は施工が少し大変であるが、親板(側板)がある階段よりは気持ちがよい感じになる。

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