梅雨と洗濯物と浴室CF(循環換気扇)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
お風呂CF(循環ファン)は風呂の早期乾燥を、脱衣所CFは洗濯物の乾燥が主目的の「緑の家」

「お風呂に排気用換気扇は必要無い」とCFを導入してから早10年」の話題の前に、このシーズンだから洗濯物の乾燥の事をさらっと・・・。

洗濯物が乾きにくい季節までもうすぐ。この時期除湿器を買おうか、それともガス乾燥機?。いやはやエアコンを新調・・・と考え、どれがよいか迷っている人も多いはず。

その時の標準的な優先順位を考えてみた。これは6月の半ばつまり梅雨に入った時に行ってほしい。

まずは今住んでいる家の温湿度の把握

温湿度計でいつもいる部屋と洗濯物を干すスペースの測る。この時大事ななのが比較的正しいRH(相対湿度)%示す温湿度計を選ぶこと。

入門の温湿度計はこちら↓

残念、現在アマゾンでは売り切れ状態。

当たり外れがあるかもしれないので保証はできないが今のところ手元のこの機器は順調。

いつもいる部屋がRH(相対湿度)が65%以上なら湿度を下げることをまず考える。64%以下なら湿度を下げる機器はもう少し先延ばして次の事を試す。

扇風機を使ってみる

洗濯物は風をあてることで乾燥スピードが急激にあがる。多分どの家でも一台くらいは扇風機があるはず。これ数時間使うだけで洗濯物は乾く。数時間で乾くようなら湿度を下げる機器はまだ必要無いかも。それでも乾き難い場合は下へ・・・。

今あるエアコンを使ってみる

除湿器、ガス乾燥機などを買う前に試すことがある。今現在設置されているエアコンの除湿機能を使ってみる。やり方は次の通り。

相当大きい家で無ければ、家中の窓という窓を全て閉め、家中の仕切り戸を開け放し今あるエアコンの全てで除湿運転をしてみる。相当大きい家(40坪を超えるような)は無理であるが、この状況を3日間続ける。かならずトイレの窓、浴室の窓も閉め、浴室乾燥時も換気扇のみを使う。

安いエアコンであると、再熱除湿がないので思うように湿度が下がらず寒くなるだけと思うが、それでも4日目から違う空気感になる事が肌でわかるはず。もしこの時に扇風機の風を洗濯物にあてて直ぐ乾くようならとりあえずこのままワンシーズン使ってみる。RH(相対湿度)が下がらないようなら再熱除湿が強力な日立製エアコンの新調を考える。古いエアコンは効率が悪いので買い換えたほうがよい!と言いたいが・・・最近は古いエアコンの方が壊れないからつらい。

夏期の除湿機使用とは・・・矛盾を受け入れる事。

エアコンを数日連続運転してもしその空気感があわなければ除湿機の購入を考える。除湿機はその消費電力量全てと除湿した湿気の潜熱全てを室内にばらまく暖房機にもなる。そのため多くの使用法としてはお風呂や脱衣所など排気用換気扇の近くで使用することになる。それでも室温が上がる場合は雨が降っているような時でも窓を開ける。しかし雨が降っているときに窓を開けると、大概の場合は外部のAH(絶対湿度)が高いので湿気を室内に呼び入れる事になる。この時の家の中の状況は、除湿して乾いた空気を一方ではつくり、それで室温が上がるので通風するために片方では湿気を家に呼び込むという矛盾した行為を行っている。この矛盾を受けいれる事ができれば除湿機を使用するのがよいかも。

除湿機がいやなら・・・

最後の手段はガス乾燥機の導入、またはドラム式の洗濯機の乾燥機能があるものに買い換える。ガス乾燥機は家内にガス栓があっても新たに分岐設置しすると数万かかり、さらに乾燥機を設置すると25万はくだらない。それでもガス乾燥機のふわっと感が好きなら是非検討してほしい。洗濯機も買い換え時ならドラム式の乾燥機能であっても梅雨の一時ならなんとかなるだろう。

やはりお勧めは・・・簡易浴室CF(循環ファン)

やはりエアコンによる家中空調にしてから扇風機で一気に乾かすのがお勧め。時間がかかるといやな匂いが発生するので風をあて一気に乾かす。しかも人も家もエアコンで除湿されるので一石二鳥である。これを浴室内で行えば、浴室CF(循環ファン)になるので、浴室も乾燥しカビが生えにくくなる。この時に浴室の排気用換気扇をつけるかどうかは、外部の温湿度次第だが面倒ならOFFで構わない。洗濯物の湿気は家中に薄く拡散しそれをエアコンが除湿してくれる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. dope より:

    初めまして。循環ファンを使用する際は浴室ドアを閉めて使用するのと、ドア全開で使用するのはどちらが良いでしょうか?

    • Asama より:

      dope様
       
      コメントありがとうございます。

      最近の浴室ドア通気口には逆止弁があるので完全に閉めて使うと、全く循環されません。
      また少しドアを開けるのと全開の違いを評価したことがないのでわかりませんが、温度差も考えると一般の家では全開の方が無難でしょう・・・か。

      • dope より:

        お忙しい中返信ありがとうございます。最近は逆止弁が付いているのですね。
        全開の方が無難ですか。少しドアを開けた方が浴室内の圧が上がって満遍なく風が当たるようなイメージでしたが…。
        参考になりました。ありがとうございました。

  2. りき より:

    始めまして。
    石川県で高気密高断熱(C値0.1、Ua値4.8)の住宅を建築予定です。
    ブログを読ませて頂いて非常に感銘を受けました。
    先生のブログを読んで、浴室CFを是非是非、採用したいと考えましたが、ご相談させてください。
    1階が店舗で2階が住宅です。100m2x2で200m2です。
    現時点で担当の設計士さんに書いて頂いた間取りが、

    北  浴室→脱衣室→ファミリークローゼット→サンルーム  南
           ↓               ↓
      階段 ←ホール(4m)            キッチン
           ↓               ↓ 
          リビング ←←←←←←←←←←←←←        

    このような感じです。
    脱衣室と浴室にCFをつけるとして、「脱衣室」←「ファミリークロゼット」の方向で吸気するのは良いとして(もちろん間の扉は閉めます)
    排気先が「ホール」で、すぐ右横に「1階玄関に続く階段」がある為、湿気が怖いと思っています。階段に湿気を帯びた空気がおりて行けば、高気密高断熱とはいえ、玄関はどうしても温度差があるので冬の結露が心配です。
    4mのホールの直線上の先に12畳のリビング・ダイニングがあるので、脱衣室のホール側の出口から、CFをぶん回せば(150m3/h以上?)右横にある階段をある程度飛ばして湿気を含んだ空気をLDに運んでくれるでしょうか?
    危険なようでしたら、間取りを変えたいと思います。その場合、上の部屋の並びを変えるとしたらどうしたら良いでしょうか?

    最初、浴室CFを知らずに、換気の為のエアコンをクローゼット辺りにつけたらどうか?と設計士さんに聞いたら、それは勿体ないと言われましたが、ボソッと「でも、冬は良いけど、夏に凄く湿度が上がる」と言ったのが気になって色々調べて、先生のブログにたどり着いた次第です。浴室CFの為に、クローゼットか脱衣室辺りにエアコンをつけるのはありでしょうか?本当は床下エアコンが使えたら良いと思うのですが、2階なので床下エアコンは使えず、階間エアコンを提案しましたが、難しいと言われて却下されました。

    現計画では、リビングの上にエアコンを1基脱衣室に向かって風が吹く方向で付ける予定です(先生のブログを読んで、日立か三菱にする予定)。
    隣接する各部屋前には、CFをつけて調温は賄う予定です。
    換気はロスナイで行います。

    非常に解りにくいと思いますが、まとめると
    「脱衣室から、やんわり抜ける空気の先が、1階玄関に続く階段だと、やっぱり冬は結露するからやめておいた方が良いでしょうか?対策ってありますか?」
    という事です。

    解りにくい長文ですみません。
    お暇な時にお答えいただけたら、設計士さんと相談する際の大きなヒントになって、ありがたいです。
    どうかよろしくお願いします。

    • Asama より:

      りき様
       
      コメントありがとうございます。

      >非常に解りにくいと思いますが、まとめると
      「脱衣室から、やんわり抜ける空気の先が、1階玄関に続く階段だと、やっぱり冬は結露するからやめておいた方が良いでしょうか?対策ってありますか?」
       

      この場合、冬期の結露の要因は1階の玄関が他の部屋と比べ室温が低くなる、同時に玄関戸の断熱性能が高くないので結露しやすくなる・・・と思われます。

      単純に考えて1階玄関付近の暖房計画をおこない温度が他の部屋より下がらない事を考えればよいと思います。玄関に限らず温度が下がった部位、場所があればその部分で一番先に結露します。一方お風呂CFの主目的は風呂の乾燥によるカビ防止を効率的に行うことにつきます。よって冬期の結露対策は別物と考えます。沖縄を除く日本国内の冬期は、換気すればするほどRH(相対湿度)もAH(絶対湿度)も下がるので、玄関の暖房計画が手薄になる場合は、風呂でもトイレでも換気風量を増やせば良いだけのことと思います。

      • りき より:

        なるほど。良く解りました。
        温度を均一にするか、換気風量を増やすか、がポイントになるわけですね。
        設計士さんと相談してみます。
        ありがとうございました。

  3. Asama より:

    ひろ様
     
     コメントありがとうございます。

    >このようなイメージでいてるのですが、実際にはどのような配置・風向きが最適なのでしょうか??

    諸条件により変わりますので・・・最適はわかりません。

    >また、洗面・キッチン間のファンは、洗面・風呂間と同じ大容量のファンが良いのでしょうか??

    一般的には同じ風量でよいと思います。但し、風向きは意図があってのことだと思いますがそれがよいかわかりません。

    簡単な返信で申し訳ありません。

    • ひろ より:

      浅間先生

      早速のお返事有り難うございました。

      風向きに意図があったわけでは無かったのですが、
      キッチン→洗面、洗面→風呂へと空気を入れた際の1種換気へ持っていく風向きのイメージがつきにくかったので、前述のイメージになった次第です…

      風の流れの考え方は間違っていますでしょうか?

      恐縮ですが、イメージというか考え方を教えて頂けませんでしょうか?

      換気について、先生のブログで勉強させて頂いてる最中なのですが、まだ遡って熟読出来ていません。
      宜しくご教授頂ければ幸いです。

      宜しくお願いします。

      • Asama より:

        >恐縮ですが、イメージというか考え方を教えて頂けませんでしょうか?

        CFの目的は何か?により風向きは変わります。
        「緑の家」でのお風呂CFは風呂の早期乾燥のため、脱衣所CFはお風呂CFの補助として湿気の希釈と洗濯物の早期乾燥です。よって脱衣所へAH(絶対湿度)の低い空気を押し込むことで高AH(絶対湿度)の希釈を行いつつ、洗濯物表面にある飽和空気バリアーの破壊を期待しております。
        もしひろ様の脱衣所のCFの目的が違っていたなら送風方向は変わります。

        >キッチン→洗面、洗面→風呂へと空気を入れた際の1種換気へ持っていく風向きのイメージ

        CFと24時間計画換気である第一種換気とは目的が違うので切り離して私は考えており、おっしゃるとおり湿気の拡散だけを見れば気流による拡散が水蒸気圧による拡散スピードより遙かに速いのですが、人が滞在しない空間で気流によってエアコンまで早期に運ぶ必要性がないこと、および「緑の家」の床下エアコンの位置が脱衣所であることが多いので、湿気の処理はこのエアコンを使う事もできると考えて、脱衣所へ押し込む方向のCFを計画しております。

        繰り返し申し上げますが、CF設置の目的によってCFの風向きは変わります。

  4. ひろ より:

    はじめまして。
    メールで失礼します。

    現在関西の方で設計打ち合わせ中の者です。

    現在1種換気(スティーベルのダクトレスの熱交換あり)、CFファンの取り付け位置と風向きについて悩んでいます。

    図面を添付できないので、伝わりにくいかもしれませんが…

    大まかな間取りとしては
    1820×1820のUB(天井などに換気扇などはありませんが開閉可能な窓はあります。)の横に1820×3185の長方形で2wayの洗面室があります。

    長方形の奥側にキッチンに繋がる引き戸があり、キッチン側のすぐ横に1種換気を配置しています。

    長方形の側面は玄関ホールに繋がる引き戸があります。玄関ホール側にはトイレのタイマー式3種換気以外に換気はありません。

    現在、
    ①風呂・洗面室間に洗面室→風呂へ空気を送り込み、風呂内を陽圧にして洗面側へ空気をもってくる

    ②洗面室・キッチン間に洗面室→キッチンで空気を引っ張ることで、玄関ホール側に空気が漏れない

    ③②で引っ張ってきた空気を1種換気にのせて各所にまわす

    このようなイメージでいてるのですが、実際にはどのような配置・風向きが最適なのでしょうか??

    また、洗面・キッチン間のファンは、洗面・風呂間と同じ大容量のファンが良いのでしょうか??

    伝わりにくくて申し訳ありませんが、ご教授頂ければ幸いです。

    宜しくお願いします。