耐雪1.2mで耐震等級3、超高断熱UA値0.25w/m2K、C値0.4の吉田の家の完成引き渡しを本日行った。
昨日まで工事(手直し)が行なわれなんとか引き渡しに間に合って良かった。「緑の家」を体感できる見学会を期待していた皆様には申し訳ないが、やはり行なっていたならご迷惑をおかけする事になっていたと思うので、見学会は取りやめて正解であったと感じる。
ところで・・・
吉田の家は床下の一部が外気に接するため床断熱となり、加えてその部分は吹き抜けがあり大きなサッシもあるため「どうぞコールドドラフトいらっしゃいませ」的部分が家族の間となる。そこでコールドドラフトを和らげるために窓際に温風をだす建築的な工夫を行なった。
撮影日が快晴で日が入りわかりにくいが、外気温は11度で日の当たっていないコーナーサッシ角の温度が低くくなっている部分と、床面及び400mmくらいの立ち上がり部分の壁温度が、不自然に高いことがわかるだろう。床下暖房がとれない部分であっても工夫次第で、このように温度を数度上げることが可能である。さらに驚くことに、このような4cmの隙間で2m通す仕組みに一切のファン動力を使っていない。洗面所に設置された床下エアコンのみでここまで温風を送り出している。「緑の家」の床下暖房は床下を加圧することで狭い隙間まで温風を送り出せるので、自由自在のスリット位置が可能なのである。
上の写真はやはりコールドドラフトの発生する階段上がり口。おりてきた冷気が床面を這って来ないようにスリットを設ける。スリットから吹き出される温風は概ね27~28度。こちらも洗面所に設置された床下エアコンだけでこのように温風をつくる。床下暖房を12年ほど行なっていると、様々なバリエーションがでてくるのである。