スラブ下へ逃げる熱の推定  補足 国総研資料から

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上のこの資料は宝の山ですね。

基礎断熱において床下暖房のスラブ下の断熱材が必要な情報もしっかり記載されております。

このような土地では、基礎下に地下表水の流れる道が有る場合、その地下水によって常に熱が奪われる状態になるので、本来なら断熱性の高い土の断熱性が低くなります。そこでスラブ下に断熱材を敷き込む必要があります。これは床下暖房のする、しないにかかわらず基礎断熱時には必要なことです。

新潟県では冬季に雪が地面の上に長時間積もり、常に表層が濡れていることが目に入るので、地下表層の水みちと同様な事と勘違いします。水みちはゆっくりと水が水平方向に移動するに対し、水みちでない地下水は水平方向に拡がる事は希で(地下融雪水のように自然界ではあり得ない水量を除く)、殆どが垂直方向へ浸透します。この現象は砂地なら顕著で乾いた砂浜に、ペットボトルで水を垂らしたときに経験済みでしょう。逆に粘土質なら水が下部に浸透できなくて、地面上に水平に拡がるので家のスラブ下には入り込みにくいです。

これは「て・こあ」で体験済みで、どんなに強い雨が降っていても床下の土が濡れるありません。吸湿や結露で表層が湿ることはありますが、その水で地面が濡れることは一度もありませんね。

地盤面下の水みちは都市部では殆どなく、一般的には「て・こあ」のように裏側が山だったり、上図のように擁壁があるような条件が多いと考えられます。

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