昨日の朝の外気温は3度であるが、放射冷却によって水平面や地面でないところは、既に氷が張り付く季節である。
打ち込み現場でも地面から浮いている水平面の手前ベニアでは霜と氷がつき、とても滑り安くなって危険な状況となる。
そんな中、今朝白町の家の基礎コンクリート打込みが行なわれた。朝7時30分頃に到着して打ち込み前に行なう型枠巾の最終チェックをすると、一部150mm以下となっているところがあり、直ぐに是正の連絡をいれる。
当然現場は基礎巾150mm用の型枠(セパ)で行なっているので、150mmあると施工者は思っているが、型枠の締め付け具合によって140mmにもなる。こういったことは、初めての施工会社の工事監理していると60%の確率である。それだけ多い間違いであるが、巷では指摘がないようで基礎屋さんは首をかしげる事が多い。
さて上の写真で気づいた人もいるだろうが、本現場では一発打込みは外周廻りだけとなる。これは基礎屋さんのたっての希望で、必ず打ち継ぎ面の正常化をして頂けると言う条件で了承した。実は過去にも一度同様な打込みを行なっている。その時も申しあげたが、実は正常な打ち継ぎ面を確保することは意外と大変なので、一発打込みのほうをお勧めしている次第である。
止め得ず外周とのつながりが出来そうな連続土間の立ち上がり部分には、写真のように正常な打ち継ぎ面のほか、止水板をいれて防水と白アリ防御を行なう。
ほぼ建坪率いっぱいに計画されているため、ポンプ車だけは敷地内でミキサー車は道路にはみ出ることになるが、道路使用許可を取得しており多少の道路占有はOKとのこと。長岡市内は駐車禁止が徹底されている一方コインパーキングが少ないので、施工や駐車場のない家への工事訪問はとても大変である。駐車場がとれないことで郊外に移り住む人が多くなり旧8号線沿いは歯抜けのように空き家となっている。このような事情もあり今朝白町の家では最大6台(家族用最大4台と来客用2台)の駐車が可能な計画とした。
コンクリート打ち込み後は、放射冷却を避けるためにブルーシート養生を全面しっかり行なう。一方明日からは再び雨模様で平均気温は7度前後のため、呼び強度36N/mm2の高強度で打込みを行なうことで、今回は大きいスパンの地中梁の設計強度21N/mm2が予測される3週間以上(実際は4週間)の空きを設けてから、荷重が載る上棟が行なわれる計画。
今朝白町の家は車庫も組み込まれた「緑の家」となるが、耐雪2500mmで耐震等級3の車庫を母屋と同じ建物にする事は非合理的となるので、完全に分離している。複雑な基礎ではあるが構造計画は至ってシンプルになっている。