雪の中の耐力壁チェック

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写真は青白く見えるが、実際も新潟の冬はこんな感じで青の世界となる。

事務所の最終営業日に、今朝白の家の耐力壁チェック第一回目に伺った。当日は雪がちらつき氷点下の天候だが、雨よりはよい。

積雪は15㎝程度とまだ少ない。雪は雨より楽で写真のとおり図面を開いていても濡れない。

今朝白の家の上棟は12月7日が当初の予定で、雪が降るまでは屋根と耐力壁が終わっている予定だった。しかし基礎の手違いで上棟日が2週間ほど後ろにずれ込んだため、雪の中の耐力壁チェックとなった。現場ではこんな状態で施工がやりにくいだろうが、今回の耐力壁検査ではほぼ完ぺきに近い状態の施工だった。施工をしていただいている工務店さんは、初めてジョイントする中野大工さんであり、初めての時は何らかのミスや勘違いがあるが今回はほぼない。

CN65をピッチ100以内で打ち込むと壁倍率4となる。釘は合板の縁からの距離は15㎜以上と細かく決められている。

聞けばほぼ手打ちで釘を打ったとのこと。縁際から墨がうたれ、適度な釘頭が見える耐力壁を見ていると奇麗である。

壁倍率4を合板12㎜で行うときに使う釘は太め釘であるCN65。釘はこのほかN50もあり、場所によって使い分けることになる。

今回の一回目のチェックは建物が総2階建てでないときに、最も間違いが起こりやすい一階屋根周りの耐力壁を確実に監理したかったことが目的である。一階に屋根がある建物の耐力壁は筋交いの時には間違いが起こりにくいのであるが、面材耐力壁(構造用合板やダイライト、モイス)の時は工事監理には注意が必要である。

白いラインが屋根のかかるイメージ。赤い部分が面材の耐力壁となる。耐力壁は通状屋根側からしか施工できないため、屋根を作る前に耐力壁を貼る手順となる。

特に外断熱で天井断熱との組み合わせ時には、一般的な組み立て手順と違い、壁面の外断熱(付加断熱)を行ってから1階の屋根を組み上げることになる。このようにしないと気密や断熱で不良部分が起きてしまう。気密断熱の不備は多少寒いことなどで終わるが、耐力壁は地震時の倒壊にもかかわる重要な部位のため確実に施工を行う必要がある。

赤いラインのところに一階の屋根がかかる。屋根の前に耐力壁と外貼りの付加断熱は終えなければならない。屋根断熱の時にはこの状態で屋根を施工できる。

今回の構造用合板も3か月前に抑えていたので難なく工事は進行しているが、現在は合板も不足して金額が高騰している。早く通常の価格になってほしい。

ここまで監理すれば次回は年明けになる。雪の中の監理は危険を伴い、何時もの倍も時間がかかるが、何とか本格的な雪の前に外側を作ろうと極寒の現場で懸命に作業していらっしゃる大工さんたちには頭が下がる。

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コメント

  1. Asama より:

    換気ファンのファン様
     コメントありがとうございます。
    >お風呂側に空気を送るイメージでいいのですか?

    そのとおりです。↓のとおり何度かご案内しております。
    https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2021/02/03/post-31675/
    https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2020/02/01/post-27452/#more-27452

    >洗面とお風呂の間の換気扇は洗面側からお風呂へ空気を送る給気タイプ。居室と洗面の間の換気扇は居室から洗面へ空気を送る給気タイプ。

    理屈はその通りですが、別に給気タイプの必要はなく、種類の豊富な排気扇の排気を給気する部屋に排出すれば・・・で問題ないですね。

    >また、その際お風呂に排気ファンは不要の認識でいいのでしょうか?

    これも何度か紹介している通り、緑の家では風呂に従来通り排気用換気扇も設置しております。理由もありますので必要とあれば↓のまとめから探して(どこに書いたか忘れたので)ご覧ください。

    https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/category/cf%ef%bc%88%e5%be%aa%e7%92%b0%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%b3%ef%bc%89/

  2. 換気ファンのファン より:

    はじめまして、記事の内容とは関係ないのですが、換気ファンについてご教授願います。お風呂側に空気を送るイメージでいいのですか?洗面とお風呂の間の換気扇は洗面側からお風呂へ空気を送る給気タイプ。居室と洗面の間の換気扇は居室から洗面へ空気を送る給気タイプ。また、その際お風呂に排気ファンは不要の認識でいいのでしょうか?