2010/08/26 12時30分加筆修正。生鮮食品でも現在は産地等を表示しなければなりません。朝市でも表示しているのかな?
JAS法違反・・・といえばウナギの産地偽装とか、お米の産地(銘柄)偽装とかが直ぐに浮かびますよね。このように食品の産地や品質に対しては消費者はとても厳しく考えてます。
そのJAS法とは
であり、大雑把に表現すると、物の嘘表示(不正評価)をさせない法律ということです。
さて、このブログでも何回かお伝えしてますが、住宅に使用する木(柱や梁材)もJAS法の規定があります。しかし集成材以外にこのJAS品であると表示された製材の柱を、工事現場で殆ど見たことがありません。
大変不思議ですよね。あれだけJAS法違反の「ウナギ」の産地偽装では大騒ぎするのに、命を守る家の主材料である柱や梁にこのJAS表示すらしない材木業界。食品で言えば、スーパーに箱売りで置いてある生魚や野菜に全く記載がないような事でしょうか?確かに最近は箱詰めで販売されているサンマやイカに、産地まで書いて販売してする義務は必要無いないでしょう、 しておりますが、かたや1000円もしない生食品でもこの状況に対し、家の構造材は100万円を超えているにもかかわらず、また直ぐ消費される生ものと違い最低でも数十年は使います。100万もする柱や梁の産地や品質が明確でない物を疑いもせず購入する・・・。バランスがよいとはいえません。
最近は地産地消がブームで新潟県産の柱、梁を使うと補助金が出ます。しかし新潟県では殆どの地産地消といわれるの材木はJAS認定品ではありません。でもそれでは補助金交付として問題がありますから県として規定を定めています。この規定をクリヤーすると越後杉ブランドという木でシール(認定)が貼られたりします。逆にこのくらいの規定さえ無かっのが普通の柱や梁です(構造強度確認ができない)。例えヒノキであろうと有名な産地の杉であろうと品質がしっかり表示されていませんでした。
この規定にあるように越後杉シールの貼られた木材なら一応全数機械による強度検査が行われる決まりがあります。それをJAS表示の代わりに信じれば大丈夫でしょうが、ならJAS認定を取得すればよいのにやっぱり経費がかかるからかな・・・。ただ一番やっかいな含水率は1割の抜き取り検査でその合格率は90%だそうです。