日経ホームビルダー2019年2月号 釘のめり込み

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先週のブログで取り上げた話題。

耐力壁の「釘のめり込みが危ない」との表題。

この表題で実験を行っているのは面材耐力壁でも・・・

世界標準である構造用合板をつかったときのめり込みの実験結果。

内容は購入してご覧頂ければとおもう。

このめり込みの問題は今わかったことでなく、ずいぶん前からいわれていることで、この日経ホームビルダーさんでも随分前から指摘されていた。いま再びこの話題が持ち上がるは、実際の現場でいまだに多く目にする施工なのであろう。

先日のブログでも申し上げたとおり、釘のめり込みが危険なのは、粘りが比較的ある構造用合板より、衝撃に弱い建材合板(建材耐力板)であると私は思っている。特に建材合板(建材耐力板)を使う時にはめり込みには細心の注意を払いたいし、構造用合板では発生しない「ヒビ」は建材合板(建材耐力板)では絶対避けなければならい。

本文は9mm→12mmとなっているが、7.5mmが9mmと同じ方向性である。耐力は合板の厚さではなく打ち込まれた釘の引き抜き力によって決定されるため、合板が先にパンチングアウトしない厚さが必要なだけ。

さらに・・・
「緑の家」はわずかなめり込みを許容する根拠として、構造用合板7.5mm以上で釘N50@150以内の規定された耐力壁に厚9mmの構造用合板を使っている。これで仮に1.5mm未満の釘のめり込みが一部にあっても所定の耐力が得られると考えている・・・と何回か申し上げているが、この日経ホームビルダーの本文中にそのような記載(上写真)があった。実際現場で1Pあたり70本ほどある釘打ちで、一本もめり込みが全くないことは現実的ではない。仮に数本あっても耐力が得られる保険のようなものであるとの見解は同じであった。現場と実際対峙する人(工事監理者)の意見はそのような考えとなる。

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