金沢市 鳴和台の家 防水検査

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南西の山に向かって開くコーナーサッシ。この「緑の家」外観をつくる特徴的な窓。

金沢市の鳴和台の家に防水検査に伺った。超高断熱UA値0.32w/m2kなのに大窓を持つ。

キャットウォーク下の火打ち梁(三角形)も必ず配置するのが耐震性を最も大事にする「緑の家」らしい。

長岡の家で復活した出窓方式の窓。構造体の先に設置するので1階と2階の懐も窓に出来るので3層の窓ができる。

構造柱はピンク矢印。つまり窓はこの構造柱で支えていない事がわかる。

納まりは結構複雑で、施工会社さんからこの窓の施工方法を現場で何度も聞かれた。受け材が細すぎて窓が撓む心配や、窓自体を支える腕木の設置方法など・・・。でも施工が終わって見ると心配していたことが解決されており、設計で極限まで落として繊細に見えるように選んだ部材がよく生きている。選定にあたっては、梁の重力撓みと耐風梁の撓みの二つをクリアーする最小断面である。

肝心の防水納まりは・・・
指定の片面ブチルテープ貼りは無論、更に両面テープでサッシとタイベックを密着させている。

これなら防水処理は完璧である。
しかも樹脂製の断熱材なので金沢のような雨の多い冬期でも安心して外壁付加断熱施工ができる。GWでは養生や乾燥などが多分・・・難しいはず。

内部から見ると・・・

この壁状態で耐震等級3を取得。無駄な壁を排除してオープンなワンルームでも可能な構成が「緑の家」の特徴。

こんな状態で、雨風の心配が無用で工事の手を休めることなく作業ができる。そしてこの写真は2階であるが、2階は耐力壁と柱がごく少なくまとまっている事がわかるだろう。この柱と耐力壁で積雪1.4mの耐震等級3を取得している。こんなにオープンで耐震性の高い建物を作るためには・・・この写真の天井面に貼られた厚さ28mmの構造用合板が必須なのである。しかも長岡の家と同じように、この合板にはわざと湿気の抜ける穴があることがポイントである。

特徴的なコーナーサッシを2階から見下げると・・・

以前の「緑の家」のコーナーサッシより角の柱がスッキリして気持ちよいではないか・・・。

鳴和台の家では更に北西も軽く以前のコーナーサッシが配置される。二つのコーナーサッシを持つ家なのである。

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