超高断熱と自然・天然素材床下暖房の    五月町の家④

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今日は五月町の家の引き渡しでした。

伺ってみて・・・

おおー  もうお花畑の準備が・・・

さすがですね。

かわいいスミレが植えられておりました。

外部物置の扉もできあがりようやく完成です。

ほぼ全てに木を使って仕上げた外観はとても素朴で素敵です。

この写真を見ていけないことを想像しました。もしこのカーポートのコンクリートが丸石で全部できていたら・・・。もう最高で凄いインパクトの外構になるでしょう。価格もそれなりでしょうが・・・。

五月町の家では、オーブルデザインとって始めてのヒートポンプによる排気熱回収換気システムを採用しました。このシステムは2年ほど前の建築専門誌に掲載されていたり、HPをサーフすると実験的に行っている人が少しいらっしゃいますが、メジャーな方法ではありません。

今回、できる限り冷暖房季節以外の換気にかかる消費電力を減らし、且つ単純なシステムにしたかったので、建て主さんのご理解(ご希望)で採用しました。室外機の後ろに家の全ての排気(キッチン除く)を吹き出し、エアコンが動いている時期のみ熱を回収するというとても合理的な方法です。

利点が多いこの換気システムですが、欠点はQ値にその回収された熱が反映されないことと、デザイン的に問題がある事でしょう。

通常オーブルデザインのエアコンは地面に設置(小雪地域)ですが、これは見た目に目立たないようにする為です(振動対策もある)。

ですので壁の高い所に室外機が付いていれば、普通は格好良いものではありません。

道路から見えない所に室外機を設置したいが、隣地が駐車場なので丸見えの室外機。隣家が建てば見えなくなだろう。

暖房効率をあげる簡単な方法として暖房がメインのエアコンには、必ず屋根をつけるようにしております(コスト的に無理の場合もある)が、この熱回収する室外機のエアコンはメイン暖房用ではありません。よって屋根は省力しております。

エアコンと同じエコキュートも屋根付きが多く、雪が積もると極端に弱くなるエアコンの特性を知っている設計者だから行う計画です。ふと近所を見渡すとエアコンの室外機に屋根を掛ける家の提案は殆どないですね。夏冬とも有効な屋根・・・もったいない感じです。

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コメント

  1. さとう より:

    初めまして。さとうと申します。
    排気(熱)を室外機で熱回収ができないかと思い、経験者がいないかと検索しているとこちらのブログがヒットしました。内心、10年近く前に同じことを考えている方がいて、更には実行されていてビックリしました。
    コメントから読んだ感じ、あまり効果がなかったとありますが、他にチャレンジされて成功した例はありますか。
    現在私は新築の設計段階でして、ルフロ400という24時間換気システムを導入し排気(熱)をメインの室外機(LDK用)で熱回収できないかと検討しています。
    ルフロ400が100~400㎥/hの排気が可能なので、風量はそれなりにあるかと。また、ダクトも保温材を巻く予定です。

    排気の熱回収とは別で、夏場の室外機を雨水を掛けて気化熱で冷やすことも検討しています。もし、施工経験があればご紹介していただけると幸いです。

    • Asama より:

      さとう様

      10年前の記事にコメントありがとうございます。

      >コメントから読んだ感じ、あまり効果がなかったとありますが、他にチャレンジされて成功した例はありますか。

      いいえ、効果はありました。
      エアコンが稼働中はしっかり効果がわかりましたし、10年経った今も稼働しており耐久性にも影響はでておりません。ただ一度基盤が故障しましたがこれは通常もあるのでやむ得ません。
      ではなぜ今採用していないかというと・・・このシステムでは夏期の潜熱回収が全く行われないのでことと、夏場の家内低湿化には不向きだからです。よって現在は全熱交換タイプの換気システムを採用しているのでこのシステムは不要になりました。ダクトで低い位置で設置できれば熱交換なしの換気の時(ルフロ400)にはよいと思います。

      >排気の熱回収とは別で、夏場の室外機を雨水を掛けて気化熱で冷やすことも検討しています。もし、施工経験があればご紹介していただけると幸いです。

      行っておりません。
      近年のエアコンのCOPを実測すると、夏期の冷房時にはCOPが6以上で動く時間が多いので、雨水タンクなど初期投資費を回収したり、冬期の雨水タンクの凍結破壊防止策をしてまで雨水タンク設置という選択は、生業としておこなう設計においてお勧めしていないためです。無論個人的に試すからOKということなら大賛成です。効果は十分あると思いますので是非実施してください。

  2. オーブル浅間です。 より:

    阿武隈高地様
    こんにちは。お久しぶりです。
    いつもいろいろな事を試されていらっしゃいますね。すばらしいと思います。
    さてご懸念頂いて熱回収ですが・・・
    吸い込み側の温度上昇は0.5度との事。多分なにか計測に問題があるようです(室外機が運転中に計測しているとか・・・)。そもそも排気は室温がダイレクトに排出されますので、排出口のその出口の瞬間は間違いなく室温(20度)です。これを他の要因に左右されないように計るには少し工夫がいるでしょう。また仮に差が0度であっても冬期の回収時は潜熱も回収できますから顕熱の差だけではありません。
    また熱回収分をこの室外機を実際現地で取付けた状態で計ることは大変難しいです。エアコンの特性は、外気温度(吸い込み温度)が少しでも上がるとCOPが確実に良くなる事は、何度も実測しておりますし、特性ですの間違いないところです。つまり少しでもCOPが上がれば熱回収はしております。これを室外機から排出される温度や吸い込む温度だけでは測定はできません。COPを計らないとわからないので、測定は相当大変になるわけです。私の知る限り、このような排熱回収実測は建築学会や空調工学会で論文発表がされていないはずです。
    また使うエアコンも東芝のデュアルコンプレッサータイプで且つ配置に注意しないと難しいでしょう。デュアルコンプレッサータイプは45W(出力約200w)程度からコンプレッサーが動きますから、常時コンプレッサーを回しっぱなしにできますが、他の機種だと出力約500Wからコンプレッサーが回りますので、オーバーヒートで室外機が止まりやすく(ON・OFF)排気とのシンクロがうまくいかないと想像できますが如何でしょうか?

  3. 阿武隈高地 より:

     常に前向きで排熱回収結果を期待してます。
    阿武隈高地小屋でも仮に排熱回収に挑戦しました、正確に温度測定したのではないですが効果なしでした。
    理由は排気風量に対して室外機の風量が多すぎる、排気通路を保温してない、排気と室外機吸気のタイミングがマッチしない。
    上記から室外機入り口で0.5℃程度の上昇?検証できませんでした。
    効果を出すためには断熱ヒ-トポンプ小屋を作り24時間排気を小屋の土間コンクリに蓄熱してエコキュ-トに利用する。
    小屋代が必要ですがエコキュ-トのタンクの断熱も貧弱なのでメリットが有るのでは?