この時期だから RH(相対湿度)とインフルエンザ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今、インフルエンザが流行しているらしい。

この時期になると何時もそう・・・。

ではなぜ冬になるとインフルエンザが流行するか?

RH(相対湿度)関係はあるのか?

まず上の画像は厚生労働省が作成したポスターである。

インフルエンザの予防は手洗いとマスクそしてこのポスターには書いてないがあたりまえの日頃の体のケアである。

次に同じく厚生労働省が主に病院、老人施設に配布したインフルエンザ施設内の感染予防の手引きである。

この目次の2.(6)を下に記すと・・・

全くパンフと同じ二つ(マスクと手洗い)が予防として記載されている。

ところが・・・

同じく厚生労働省のHPにあるインフルエンザの予防のところでは・・・

先ほどの「手洗い」と「マスク」の他に「適切な湿度の維持」と「人混み等への外出を避ける」が追加されている(4の栄養と食事は除く)。

さて・・・

当ブログでもインフルエンザとRH(相対湿度)の関連は2017年に下の査読論文を紹介している。

査読論文から 「RH(相対湿度)等とインフルエンザ」
蕗の薹も既に終わりかけの3月中旬ではありますが、一昨日から本格的な冬と変わり無い天候の新潟県で、ここ三条でも既に15~20cmの積雪...

その前の2014年には

湿度とインフルエンザウイルス
よく見るこの図。実は大事な事が抜けていた。 冬期は湿度が低くなり、インフルエンザガ流行しやすいといわれており、室内も加湿して40~60...

と本当にRH(相対湿度)にだけ左右されてはいないのでは?

と判断している。

それを踏まえて2018年には

過度の加湿・・・いい加減に止めませんか?
湿度に間違いがあったので修正。2月9日 最近の地上波のお茶の間ワイドショーによると・・・ 「風邪の予防にうがいは効果が無い」 ...

との私の結論を示している。

厚労省のアナウンスに戻るが、

なぜHP上では「適切な湿度維持」と「人混み等をさける」が、一般に配布するポスターや「手引き書」からなぜ削除されているか?

私の想像であるが、

実際には影響が少ない因子でかつ実施が不可能にちかいことだから・・・ではないか。

適正な湿度維持(RH50%~60%)は、インフルエンザ弱者が多く滞在する病院の病室および老健の居住室等の手引き書ではその記述がない・・・。

もし適正な湿度維持管理がとても大事なインフルエンザ予防なら記載があるはずで、やらないよりやった方がよい程度だから記載がないと思うし、冬期に実際にRH(相対湿度)50%~60%を問題なく維持できる建物なんて一般的には存在しない・・・。冬期にRH(相対湿度)50%~60%維持していたら、結露でカビの発生を招くのである。

健康の人に対しもしRH(相対湿度)とインフルエンザ発症率の因果関係が明らかなら、ある程度のデメリットが有っても実施するだろうが、まだはっきり効果がわかっていないはず(その論文が上で紹介したここ)。

私もちょっとだけ調べても、わかり易い因果関係は認められない。

図の注釈は建物内部のRH(相対湿度)ではなく外気のRH(相対湿度)やAH(絶対湿度)を想定。外気温が暖かい地方での割合が高い。

例えば上は現在の各県別インフルエンザの患者数比率である(県内総人口が分母)。

各県の全人口に対する高齢者・子供の割合を補正していないので正しく分析がされているとは言いがたいが、概ねの傾向を見ることが出来る。すると、昨年末の各県のインフルエンザの患者数比率はほぼ一定であるが、先週には患者比率が多くかわり概ね相対湿度が低くくなる九州地方で増えているが、相対湿度および絶対湿度の低い関東圏ではそこまで増えていない。一方北陸の相対湿度が高い地域では患者比率の増加が小さいといえるが、これは人口密集度が大きく影響しているともいえる。

これも以前申し上げているが、私が子供の頃からインフルエンザ予防として口酸っぱく言われた「うがい」・・・。

これが現在の厚生労働省のHPからキッパリ消し去られている。つまり「うがいの効果は無い」とわかったらしい。なら気道粘膜とRH(相対湿度)の関係もなんとなく弱い予防法と思う・・・。まだインフルエンザウイルスから身を守る方法※はそんな程度でしかないと言え、数年後には「適正な湿度保持のRH(相対湿度)50%~60%」が消えているかも知れない。※自身の免疫だけが唯一の抵抗力であることにはかわりない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. Asama より:

    とうちゃんさん 

    関係者さんの貴重なコメントとご紹介ありがとうございます。

    そうですよね。直ぐにお湯が出ないと手を洗う事に躊躇する時もあります。
    直ぐに温水がでるシステムは実は難しく(小型電気温水器を除く)、バブル時代の頃はなんとガス給湯機が温水を常に循環させ、タイムリーにお湯がでるシステム器機を販売しておりました。現在の小径のヘッダ-配管でも外出後の手洗いで10秒くらい待たないとお湯が出ないこともあるので循環配管の復活に必要性もありそうですね。

  2. とうちゃん より:

    この記事が参考になります。
    https://weathernews.jp/s/topics/201901/210135/

  3. とうちゃん より:

    病院に勤務しております。
    インフルエンザだけでなく、各種感染症への対策は、とにかく「手洗い!」「手洗い!」です。

    インフルエンザに感染する仕組みは、粘膜からの侵入。
    インフルエンザ菌が付着した手指で、目、鼻、口を触ることで、粘膜から菌が侵入して感染します。

    空気中に漂っているインフルエンザ菌が目、鼻、喉に付着する可能性は、低いのではないでしょうか。もちろん、咳やくしゃみの飛沫の直撃受けると感染するでしょうけども。

    したがって、湿度はあまり関係ないでしょう。
    もちろん、湿度が高い環境では、咳、くしゃみの飛沫の到達距離は短くなるでしょうけども、微々たるものでしょう。

    ちなみに、正しい手洗いは、石鹸を泡立てて、十分にこすり合わせた後、「流水で20秒間」洗い流します。長ければ長いほど良いです。

    石鹸ではウイルスは死滅しません、あくまでも手指から洗い流しやすくするだけです。
    手指を流水で十分に流すのが最重要です。長ければ長いほど、ウイルスは少なくなります。
    石鹸を使っても、泡を流水で流す時間が短いのは、NGです。

    この事象を鑑みると、自宅での最良の感染対策は、自宅の洗面等で「すぐに温水が出て、手洗いを避ける意識を持たせない事。
    また、こまめに手洗いが出来るように、手洗い場が複数の場所にある事でしょう。
    浅間さんが、2階に手洗いを作っておられるのは、とても良い対策だと思います。