デシカのある美幸町の家はこの2月に完成しているが、当時冬でまだ雪もちらついていたため、外構工事は春に持ち越されて、建物の引き渡しのみ行われた。そして今日外構工事も一通りおわり最後の形をつくる植樹のため現地確認に伺った。
今日は雨降りだったので庭の床で選んだ石は鮮やかな色となっており、天然性の石の特徴ともいえる。
今回の外構は、いつもと趣が違っており、石張りがメインの庭となる。近年は輸入材の石が安くなって使いやすいが、そのほとんどが耐凍害品でないためある程度探すことになった。タイルや石は吸水率が高いと、この新潟県では容易に凍害を起こしてぼろぼろになるので、その点は注意が必要。
木が植わって初めて家が引き締まる。後日最後に砂利を敷き入れて外構も完成。その状況は2か月点検時にアップさせていただく。
また今日は本所リバーサイドの家の上棟でもあった。
「緑の家」では珍しく一階と二階の大きさが大きく違う建物となった。また太陽光発電を設置するために屋根は南側に大きくなる招き屋根としており、北側から見るととても大きくみえる。また積雪1mでも軒の出を910mmとして屋根を大きくして設置しやすくしている。小屋組みは和小屋であるため小屋裏には振れ止めがきっちり配置されるが、それでも桁上合板28mmが必要になるほど、2階のプランは間仕切りがなく耐力壁も外部に集中している。
耐震等級3を長期優良住宅で取得し、断熱もUa値0.26で等級7を取得。主要な大きい開口のガラスはトリプルサッシで、そのほかはペアガラスとしている。
基礎も床下1.4mとしていつもの「緑の家」である。そういえばここ5年くらい床下はすべて1.4mとなっている。22年続いた床下1mはその必要性がなくなりここ5年ですべて1.4mに移行している。この床下は「緑の家」の歴史をみればはっきりわかるがまず耐久性(対シロアリ)とメンテナンスのために生まれた空間で、それを床下暖房のバッファーとして、またその余剰空間を収納として利用していることは強調しておきたい。世の中では床下収納のためにわざわざ床下を高くする考えもあるが、これは法律的にNGとなる。