森林はCO2を吸収しない・・・で反省

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唐突ですが・・・武田邦彦氏のブログで

「森林はCO2を吸収しない」と書かれており、ドキッとしてそのブログを読みました。

読んで少し青ざめ「ああ、やっぱり直さねば」と13年私の小冊子の内容を反省しました。

「森林はCO2を吸収しない」と言うと皆さんびっくりするでしょう。

簡単に表現すると・・・

今から植物が旺盛に生えだしたの5億年前

→当時CO2濃度現在の100倍

500000000/100=500万 ・・・500万年ごとに1/100だけCO2が減った。

だから植物のCO2削減力はほぼない

とのことです。

えっ・・・でも植物は光合成してCO2をCとO2に分けるのでは・・・

そのとおりですが、

その分けたC(炭素)は比較的早い時期(約100年)にまたCO2になります。

木が枯れた時、微生物が分解し「熱」と「CO2」にするのです。また古い木は、夜の呼吸と昼の光合成でほぼ釣り合うと言われてます(つまり収支0)。

なら、その木を微生物が分解する前に人が燃やすして「熱」で使うなら地球温暖化防止に貢献しているのでは・・・

と言う人もいますが、

先ほど言ったとおり、そのくらいの事では全く変わりなのが地球の時間軸です。誰が使うかは地球のCO2濃度変化に大きく貢献はしません。大事な事はそれでCO2の濃度がどのくらい変わったのかと大きく物事を考えることです。
薪ストーブが「Co2循環が人に近いサイクルで可能だから使いやすい」ならわかります。でも「再生可能なエネルギー」ではありません。どのエネルギーでもエネルギーは減る(質が落ちる)だけで再生などしておりません。これについてはまた別の機会で。

以前のブログでも何度申し上げたとおり、石油ストーブから薪ストーブに変えたところでで地球温暖化防止にはなりません。日本中の人が一斉に石油から薪ストーブに変えたら、数十年後には日本は「はげ山」だけになります。そしてまた化石燃料を使う事で結局は同じです。

さてようやく私が誤解を与えるタイトルとは・・・になりますが、

1998年の事務所設立同時に書いた「小冊子」の「木を愛する心」の最後の章に、

「地球温暖化防止と木」とあります。

森林が地球温暖化防止に貢献するとは書いてないので良いのですが、その中に

「このように家を作りながら、温暖化を防止できる「木」。」 

は間違っています。よって

「このように家を作りながら、少しだけCo2を固定化できる木」 とし

タイトルは「木造住宅は少しだけCo2を固定化」と改訂します。

当時の私の理解が間違っており誤解を与える表現だったことを訂正しお詫びします。

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コメント

  1. オーブル浅間です。 より:

    阿武隈高地様
    コメントありがとうございます。
    > 世の現象は未解明だらけなので解らないのでは?
    そのとおりだと思います。
    ただ、超長期的にみた科学的変化は
    Co2濃度は5億年で1/100になった。と言うことです。
    その頃から植物があれば、500万年ごとに1/100下がったということだろうと思います。仮にその中でアースボールという超氷河期が半分あったとしても1/50になるだけで、大きな影響は無いでしょう。つまり・・・
    木はある課程でCo2を取り込みますが、他の生き物(人間)も、又地球のある環境が・・・つまり全てが重ね合ってCo2が地中や深海に固定化されたのであって、森林だけではCo2を吸収する事にはならないと氏は言っていると思います。これには賛同します。
    また氏は年々森が拡大すればそれはCo2を固定化しつつそれを増やしているので吸収していると言えるが、同じ固定化された大きさの森林ではその森林自体ががCo2を吸収しているとは言えないと付け加えてます。
    だから短絡的なことで科学的事実を曲げて言うことは変と言っています。あえて言うならシアノバクテリアから始まった光合成をする生き物が酸素を造り、それによってCを地中や深海に固定化しやすい生き物が増えた。その結果Co2が大気上から減った。でしょうか?

  2. 阿武隈高地 より:

     世の現象は未解明だらけなので解らないのでは?
    サンゴ礁でも同じような話が有ります。調査してるようです。
     急峻な場所を除くと森は腐葉土層が厚くなっていくように見えます。微生物が100%分解するとは思えません。
    分解が早いと大地は全て無機質になることになります。
    分解が間に合わない方が自然です。
    寒い地方は微生物の活動が鈍いので泥炭層が出来ているようです。やがて石炭になるのではないでしょうか?