住宅用蓄電池とスマートハウス

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いきなり、見事にピントを外した写真・・・

今日現場で打ち合わせと工事監理に行った「秋葉の家」の屋根にいたカマキリです。

秋もまっさかりです。カマキリもそろそろ狩り終盤ではないでしょうか?

大きな屋根の赤い矢印の所にいました。

今年からスマートハウスとか住宅用蓄電池が業界を賑わせております。しかし以前から住宅用蓄電池は不利、蓄電池をつけるなら自家発電(エンジン式)がよいと当ブログで伝えてきました。

しかしこの蓄電池を搭載したスマートハウスを大手が大々的に売り出すなどして、今の最先端はスマートハウスだよと言わんばかりです。

ところが・・・
住宅に設置された太陽光発電パネルから発電された電力は、余剰電力の買い取り方式のため、蓄電池設置はメリットが無いというよりデメリットばかりです

蓄電池は何のために設置するかと言えば、昼間の発電で余った電力を溜めておき、発電しない夜に使うためが第一で、災害時のバックアップが第二と考えている方が殆どでしょう。しかしこの第一の事は殆ど意味がありません。先ほど申し上げたとおり住宅では余剰電力買い取り制度です(詳しくはこちら)。この電力は今年は電力会社さんが42円/kwhで買い取ってくれます。そして私達買う電力は28円/kwh(やりくりナイト8の昼間の料金)・・・、つまり売る電力が高いのですから、売っただけ経済的であると言えます。つまり全く昼間電気を使わなければ、発電した電力全て売ることが出来ます。しかしここで蓄電池を使うと、殆どを自宅内で消費してしまい、売る電力はわずかです。高い金を払って損をする(高い志であれば別ですが)・・・。

でも昼間のピーク電力カットに貢献できるのでは・・・?と思う方もいるでしょうが、言葉のとおり昼にピークが来ますから、溜めた電力を夜使ってもピークを減らす事ができないばかりか、ピーク時に本来他の人に売ってピークを減らす事ができる電力を溜め込む訳ですから、ピーク電力を更に押し上げてしまいます。ですので、蓄電池設置は電力会社さんが反対のはずですがね・・・。

と言う事で、ピーク電力を押し上げる効果があり且つ高い電力料金になる蓄電池設置型のスマートハウスはとても進められるものではありませんが、ハウスメーカーを中心に宣伝活動されて降ります。ここが大変不思議です。まるで子供のおもちゃ(ゲーム機)の感覚です。

そして私が蓄電池は勿体ないと思う最大の理由は、蓄電池の寿命が約10年と言う事です。あんな高価なもの(40万~100万)が殆ど使われないのに、10年で交換と言う事に、どうも納得がいきません。ノートパソコンやスマホ、ガラケー、車のように毎日必要で使う物であれば良いのでしょうが、昼間つかったら損をするものを10年間遊ばせておくなんて、もったいの一言です。災害時でも天候に左右され・・・良いところは見当たりません。

そんな事でも大丈夫という方は蓄電池+スマートハウス・・・をどうぞ。

スマートハウスはエコなのか?ブログ↓ 2012.1.ブログ
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-ed39.html#more

スマートハウスに使われる蓄電池は有効な設備か?↓ 2012.1 ブログ
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-b159.html

 キッチリと分厚い断熱材が家内部に貼られた「秋葉の家」。住宅は30年以上最低使用する。流行ではなくきちっとした家をお勧めしたい。

「緑の家」は誠実に皆様の利益となる構造や性能をこれからもお勧めします。

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