屋根が複雑にかかる以前の家
以前のお住まいは、和風の数寄屋風住宅です。こちらも設計事務所が図面を引き、それを請負会社が建築した住宅ですから細部にまで拘りが感じられました。
今回の設計にあたって第一の要望は「暖かい家」は当然でしたが、第二が「屋根の大きな(ゆったりした)家」でした。
このご希望は「2階の間取り」より優先するとの事で、下のような外観になった理由です。
庭木は真夏をさけ木に負担がかからない秋に植樹される。
玄関壁の「間」が・・・ただ者ではない建物を感じさせる。
玄関入り口の門と一体になった外壁デザイン。
以前の室内からはこのような庭があり、それを一度リセットして新しい庭を造るとの計画です。
以前の冬の庭・・・立派です。ただ和風は今回の家には合わないので一度リセット。大きな石の撤去にコストがかかった。
そして新しくなった庭を眺めながら暮らしたいとの事で「家族の間」には巾5mを超える窓が計画されました。
とにかく大開口部の空間。これで耐震2等級を取るための水平剛性を確保する梁と火打ち。
超高断熱のトリプルサッシ(U値0.8~0.9)を使い、デザインと性能をバランスよく確保。
お風呂も何時もの造り付けで、循環ファンも兼ね備えております。さらに手摺りはご要望に合わせしっかりつくり、機能も充実させております。
乾燥を高速化しカビ防止と省エネの両立に貢献する循環ファン(左上)と排気ファン(左奥)を備える。右上は配電盤。
特にこのお風呂は、基礎高1mのおかげで、このお風呂の床下にも人が入いる事ができる空間があり、このバッファーで白アリ予防とメンテナンス、排水漏れメンテナンスを確保しており、このあたりにも基礎1mの最大の恩恵があります。また「緑の家」オリジナルのCS(循環ファン)を設置してカビ防止に対し最大限の配慮をしております。
そして今回の換気システムが・・・ダクトによる全熱交換型換気システムで、これがデザイン的に良いのですね。
洗面脱衣所の上に設置された天井の扉。高さは2.2mと低い位置にある。
洗面脱衣所の天井を2.2mまで低くして、そこに本体の換気扇を納めメンテナンス時に手が届きやすい位置に設けております。フィルターは3ヶ月に一度は掃除が必要ですから・・・。1階の懐に納めることで、ダクトの配管を最小にし且つ音の問題もクリヤーしており、この換気扇はやはりお勧めしたいところです。価格は通常の「緑の家」の換気システム+25万です。