雨水が全く抜けない「緑の家」の一発打ち込み基礎。抜けないということは外からも水が入ってもこないということ。
先日コンクリート打設した石上の家の打ち合わせに現場へ行って来ました。
コンクリートは打込み後数時間経ってから水中に沈めるように維持(これを水中養生という)すると一番質のよいコンクリートができます。ですので打設後の雨降りは天の恵みとなります。
数日間降った雨で基礎内は雨水がたまり水深10cmを超えるくらいになっており、よい維持が出来ていると言えるでしょう。
北欧の良い家づくりのマニュアルをみると、住宅の基礎断熱を行うコンクリートは打ち終わってから出来る限り濡らさないとかかれている事を以前見ました。理由はコンクリート上に木の床を貼るので、その時にコンクリートから放散する湿気にたいしての配慮と書かれておりました。
日本でこれを実行している家造りは大変珍しいでしょう。日本の多くの地域は3日に1日は必ず雨降りとなり基礎を濡らさない方法で施工する事はしっかりした養生が必要だと思われます。そもそも日本は雨が降らなくとも梅雨から秋まで湿気が大変多い国なので、コンクリートが固まるときに放出する湿気はそれと大差なく、湿気は折り込み済み(又はあきらめているか)で家の構造を考えているといえます。特に一戸建て住宅はスラブに直接木の床を貼らない方法が普通で、直接貼るときにはやはり湿気に対し気を使います。今度「緑の家」でそのような計画がありますからここは考えを入れ替える必要があります。
さて・・・事務所では今模型の製作ラッシュです。この一ヶ月で5棟(内一棟は外観のみ)。4棟は今月は実質スタッフと呼んでも良いくらいN女子(+Mio)へ頼っており、事務所は実施設計と基本設計、及び現場監理に集中したいと思っております。
家富町の家。オーソドックスな外観と1.8m跳ね出された玄関屋根の組み合わせ。
コメント
水を張って漏れなければ隙間が無いと言うのは良い確認方法ですね。
拙宅では、事情から一体打ちが選択出来ませんので、レイタンス除去をしっかりやる事で、底版と立ち上がりを一体化させますが、
そのあと水をためて、漏れたところを何らかの方法で補修すれば、シロアリ対策と洪水対策になりますね。
良い方法を教えていただきました。ありがとうございます。
MOTO様
すみません、一点だけ返答わすれておりました。
>新潟の冬は曇りばかりとのことなので
ダイレクトゲインの効果も気になるところ。
晴天続きの関東なら効果抜群(過ぎ)…?
おっしゃるとおり、現気候の新潟ではではダイレクトゲインは効果が全く無いので考えたことがありません。この計画は太平洋側気候の地域です。ですので冬の快晴時は無暖房蓄熱として計画しております。
つっこんだコメント・・・歓迎です( ^ω^ )
浅間さま
書き込んだコメントを見返したら
少々食いつき過ぎの様でお恥ずかしい…
お忙しい中ご丁寧に対応いただき
ありがとうございました。
MOTO様
コメントありがとうございます。
>GW社の門型ラーメン構法でしょうか…?
今のところその予定です。S構造になることも考えられます。
>スラブ下は断熱材を敷き詰める…?
多分いれません。周囲は入れます。
>排水を考えれば一部は高基礎…?
高基礎ですが、低床です。
>さすればスキップフロア…?
スキップフロアーは構造的に複雑になり、
コストアップしますからここは無難に2層です。
>枠の多い大きな窓は既製品…?
特注です。多分メンテナンス性を考慮してA社の樹脂コートの木製サッシの予定です。
まだ基本設計なので今後変わる事が予想されます。
ご無沙汰してます、久々のコメントです。
“ダイレクトゲイン床の家”は
GW社の門型ラーメン構法でしょうか…?
威風堂々な姿に惚れ惚れします。
≪暗色の石貼り(スラブ直貼り)≫
湿気に対する対処もさることながら、
スラブ下は断熱材を敷き詰める…?
排水を考えれば一部は高基礎…?
さすればスキップフロア…?
枠の多い大きな窓は既製品…?
…etc.
色々と想像を掻き立てられます。
新潟の冬は曇りばかりとのことなので
ダイレクトゲインの効果も気になるところ。
晴天続きの関東なら効果抜群(過ぎ)…?
高高住宅の温熱環境を体感したことが無いので
想像するほかありませんが、興味津々です。
続報を心待ちにしております。