雨の多い地域日本での 外観の「無難」さは殆ど屋根形状や素材できまります。そして脇役は外壁です。
外壁で無難な素材の一番は・・・
1.木材(主に杉などの針葉樹)
でしょう。
なんと言っても新築時よりも新築後10年経た時に味わいの出る素材は現実的コストを考えるとこれが唯一無二です。
木材の他に無難な素材としては、
2.汎用ガルバニューム鋼板(メーカー不問)
3.パワーボード(旭化成)
が有ります。
実は最近までは中霧島壁のそとん壁を3番目に薦めておりました。しかし近年この中霧島壁のオフィシャルHPからは「25年メンテナンス不要」などの表現がなくなり、一番嫌な!いつの間に商品の最も強調していた紹介文が見当たらなくなったことを発見しました。また内装に使う中霧島壁では、新潟の多湿環境で10年すると黴びる事もあり(自然素材は概ねそういうもの)、少々薦めることを見送りたいと思います。
2013年のカタログ(オフィシャルHPも)にはこのように25年メンテナンスフリーとあったがいつの間にか今のHPからは削除れている。
素材感と濡れ色はとても良いのに、この件が解決されるまでは薦めない方向に変更。
上のM2ハウスではそとん壁を使い12年経ちますが今の所、新築時の小ヒビと中越地震時のヒビ以外目立って補修しなければならないところは見当たりません。しかし施工時に比べ、色のくすみ(カビ?藻?)はやはりあり、これは木の外壁より気になるところです。無論木の外壁は数年でカビにうっすら覆われますが、これが特に気にならないばかりかシルバーグレー色と言って逆にもてはやされます。
さて木の外壁についてはこのブログで9年前から説明しているとおりですが、その2で改めて案内します。
コメント
こんにちは。杉板外壁について色々調べていてこちらのブログに辿り着きました。杉板外壁について色々と情報を公開してくださってありがとうございます。ほとんどの施工例で無塗装の杉板を使用されているようですが、ウッドロングエコなども使用されていないということですか?耐久性に問題などはないのでしょうか?
さとう様
コメントありがとうございます。
>ほとんどの施工例で無塗装の杉板を使用されているようですが、ウッドロングエコなども使用されていないということですか?耐久性に問題などはないのでしょうか?
耐久性に問題あるということが30年なら一般的に問題はありません。
ウッドロングエコを塗るとどのくらいの耐久性(紫外線や降雨影響)が増すかの客観的なデータがあればそのソースをお教えください。
無塗装で問題ないという根拠は、新潟県における過去の杉の外壁の実績が物語っております。そのような塗料がない時代から無塗装で使われてきて、50年経てもまだ外壁として機能している例が沢山あります。当然全てしっかり屋根の出(軒の出)がある事が条件です↓。
https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2012/04/18/post-0-1460/