巻甲の家 足場撤去前チェック

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

上り梁が妻面の意匠性を高くする。

久しぶりに上り梁切り妻でデザインした巻甲の家が外壁工事もほぼ終わり、足場外しの前のチェックに伺ってきました。

玄関ポーチはほぼ木だけの仕上がり・・・。
ここまでになるならポストを作り付け埋め込みで作れば良かったかなと思わせるような仕上がりです。木の外壁の場合はそのようなオプションが出来るのがメリットです。

デザイン性も考慮してこのフードに決めた。

木の外壁で切り妻屋根において「巻甲の家」から18年間続いた棟換気を止め、妻換気に戻しました。このようなフードで妻換気を行うことは、40年ほど前から普通におこなわれて来ましたが、換気効率が一番よい棟換気に25年前に変更しました。しかし「緑の家」の15年ほど経た家の状況を確認すると、シーリングのメンテナンスをおこなわないと、台風時(非常時)の雨漏れの恐れが高くなると感じたので、このように妻換気にする事にしました。
下から見ると小さく見える部材ですが、実際は240くらいの丸状フードで結構大きいです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. maa より:

    いつも共感しながら、楽しみにみています。
    今、リフォーム中の者です。
    請負業者の社長と、私は工事打合せで意見が合わず途方に暮れていたところ、このブログにたどり着きました。
    シーリングについて質問です。
    この妻換気のフードは、木の外壁でシーリングしていますが、サッシのシーリングと考え方は別ですか?
    杉板外壁の無塗装、鎧張りを検討中です。サッシ、設備機器などのシーリングはどのように収めているのか気になります。
    尚サッシは、御社が薦めている取り替え可能な取付ではなく、一般的な方法です。
    立地条件は、県内で、長浜の家付近です。

    あの家を毎日通勤で見てから、一際気になっていました。他の家とは違い、無難だけど、流行り廃りの無いセンスある家だなと。まさか御社が設計した家なんだと偶然過去の記事で発見しました。

    もっと早くから、このブログを知っていたら貴社に新築で設計を頼んでいたと思います。

    長くなりましたが、返答の方よろしくお願いします。

    • Asama より:

      maa様

      コメントありがとうございます。

      >この妻換気のフードは、木の外壁でシーリングしていますが、サッシのシーリングと考え方は別ですか?

      そのとおりです。
      フードの穴は水平部分がない円形でかつ160Φと小さい事でシーリングを行っております。
      サッシは一枚の木の外壁部材をバッサリ切り落としますが、このような穴は一枚が完全に分断されないので木の伸び縮みは多少抑制されるため、シーリングの効きは悪くは無いです。
      よってシーリングの一時防水が10年以上期待できます。外壁は10年以上の期待が出来ない事があるので、シーリングは通常行いません(個別3条の取得)。