素のままの「木」の外壁のススメ

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木の外壁は、日本の住宅で古くから使われている。特に新潟県では雨板(あまいた)と呼ばれる杉の外壁。この雨板は、施工性に優れ、貼るだけで通気工法と同様の効果も得られる優れもの。欠点は、どうしても和風外観になること。そこで多くの住宅で敬遠されてきた。しかし同じ木でも横に貼るようにすると完全和風ではなく、洋風に近いイメージを与え、スッキリと納まる。まるでシンプルな角ログハウスのようである。写真は寺泊の拙宅であるが、この度皆様に強くこの木の外壁をお勧めしたい。今までお勧めできなかったわけが2つあったが、それらが解決したのである。お勧めできなかったのは、1.防火(コスト)の件・2.色の変化と材料変化である。防火の件は1年位前に防火の規定がはっきりと示され、一般の市街地でもOKとなる施工が紹介された。今までは準不燃加工した木や一部しか使える方法はなく、コストアップになったけれども、安価な杉板でOKとなった(詳しくは問い合わせてください)。2の色の変化や材の変化についていては、問題ないというより「良い」感じになることがわかったためである。色の変化は好みもあるけれど、写真上の2年後には綺麗なシルバーグレーになりかけている。シルバーグレーになれば、庭の木々の緑とベストマッチング。そもそもシルバーグレーという色は、木の幹の色。写真上のケヤキの幹と外壁の色が同じでしょ。と言うことは葉っぱの緑色が一番自然に見えるそんな色がシルバーグレーなのである。だから周りの緑に溶け込む。シルバーグレーは無塗装の外壁だからこの色に早くなる。家の中も外部も木の無塗装万歳!!これで「緑の家」が外観からでもはっきり「緑の家」とわかるようになった。

ただし木の特性上雨の日と晴れの日では外壁色が大きく違うことに理解が必要(私はこの色の変化が木を含む自然材の特性と理解し賛成である。水にぬれて色が変わらない素材はほとんど人工素材だから。硬い石でも濡れると色は大きく変わるよね。だからやさしい)。またこれも木の特性であるが、雨の日は外壁が隙間なくピシッと平らになるが、雨から晴れに変わったとき、外壁に少し隙間が開く。勿論それを考えて「サネ」という構造になっている。この変化は緑の家にお住まいの建て主さんは、無塗装の床で実感しているはず。暴風が吹き荒れる寺泊でも大丈夫なのでご心配なく。近々に詳しく当HPのコラムに載せる予定。

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