この画像は、当事務所が2000年に計画し、2001年に完成したK邸の広告折込チラシである。10年まえからQ値が2.0W以下の次世代省エネ基準を遥かに超える断熱基準で木の家を造っていたし、薦めていた。
この写真は国内大手ハウスメーカーの2003年のパンフレット。赤丸を見てほしい。省エネルギー基準が3等級。つまり高気密高断熱ではない。このパンフレットには高気密高断熱という文字は出てこない。これはこの会社だけでなく、大手ハウスメーカーの殆どが高気密高断熱住宅は薦めていない。がしかし、この2年後(2005年)にはすべてのメーカーが高気密高断熱住宅(次世代省エネルギー基準をぎりぎりで満たす程度)が標準仕様となる。この身代わりの早さ。高気密高断熱住宅は、今一番政府が力を入れているところ。だから補助金も出ていたのだ。しかしこのパンフレットの会社は、当時百年基準住宅として販売していたはず・・・。なのに数年で一番重要な性能が変わるとは・・・。
昨日のブログで過去の当掲示板へリンクを貼っている。過去記事を探すときざっと眺めたのであるが、やはり過去の掲示板や過去のHP(ホームページ)、パンフレットは大変重要だ。情報をどのように発信しているか?その情報は数年後でも確かか?が大変よくわかる。これが建築会社の信用性ではないだろうか?ひいてはその家の未来の価値にも直結することだ。
2008年のオーブルデザインの掲示板↓
http://arbre.green.coocan.jp/?m=listtop&p=1
2001年のオーブルデザインの掲示板↓
http://arbre.green.coocan.jp/?m=listtop&p=43
過去8年分がある全43ページをご覧いただければありがたい。これは当事務所の自負するところである。
Q値2.0を薦めて12年経った。今度の12年はQ値0.99以下である。また周りのメーカーが標準とするのは多分8年後。8年後を先取りしよう。