認めましょう! 新潟 家造り 自然と人工のバランス

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認めましょう!

と、唐突にいわれても・・・では何を?人間はわがままなのです。ということを・・・。

家造りに関して、「エコだから薪ストーブ」がよいとか、「家造りは自然が取り込める家がよく、高断熱や高気密なんてもってのほか、少しは寒さの我慢を」とか、「石油製品や気密シートを貼る家造りはやめよう」おっしゃるサイトが多々あります。前にも検証したとおり、日本中の暖房を薪ストーブで行った日には、日本中の森や林が数十年で丸坊主ですよ。それでも薪を国民全てが使うように勧めることが「エコ」ですか?薪を自分で集める事をした人はそんなことを言いません。それだけ薪はあっという間になくなります。薪ストーブは楽しみ(趣味)の一つですし、周りが森林のところでの暖房方法です。

自然が取り込める家だとしても、冬はやっぱりほとんど暖房してますよ。自然派雑誌の写真はどれもこれも室内で「暖」を取ってますよね。普段の生活の中、室内で分厚いコート着て写真に写っているアウトドアマンは見たことがありません。それだったらホームレスの人の段ボール住まいが、一番自然の気候とマッチした家です。

そして石油製品から造る気密シート(所謂ビニール)はおっしゃるとおり人工材料です。でも暖房という行為は、そもそも力まかせで自然気候ではありえない温度差20度の人工気候を造ることですよ。温度差20度といったら、冷蔵庫内の温度と室温の差以上ありますよ。この人工気候状態を維持できるのは、やはり人工素材をどこかに使わないといけませんね。冷蔵庫の箱を木と土で作れますか?造れませんね。すぐにだめになるのは目に見えてます。だから家の壁や天井の材料は、一種類でも人工物(ポリエチレンフィルム等)が必要なのですよ。

どうしてこんな単純な事から目をそむけるのだろう。現代は車(石油エネルギー)なしではほとんど生活できない。コマーシャルでもあったように、「今あなたがすっている空気でさえ、車が運んだ石油によって造られる電気によって換気されている空気ですよ。」

するとこういう人がいるだろう。「大丈夫私の家では換気扇がついていない。」

では、「その家を作るのに、材料を車で運ばなかったのかい?材料を切るのに電気工具を使わなかったのかい?」 「その着ている服は・・・」

いい加減に認めようよ。人間はわがままなのだよ。巷で言う自然はもう自然ではないのだよ。その自然を支える化石燃料もそろそろ限界が見えてきているが・・・。

しかしこの先も自然と同居できる希望はある。この豊かさが持続可能なように今の責任をしっかり尽くそうとしているし、受け継ぐ子孫を信じる事ができるから・・・。だから正しい情報を伝えようよ。人間はわがままだから、暖房も必要、車も電気も必要。だからこそそれらを造る原料を与えてくれる自然に心から感謝して、大事に使う気持ち育み、自分ができる行動を着実に行う事が重要な事を・・・。島国日本から率先して始めたいね!

(写真は拙者が作ったかまどの火入れ模様。伐採された枝が燃料。)

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