2011修正 家電エネルギーの一次への換算係数を入れてませんでした。
「緑の家」のSSプランは超断熱構造です。ではそれを評価すると・・・
上の図が省エネ法で定められた国の評価方法のひとつです。それによると太陽光発電3.0kwをつけた今回着工しているSSプランは、
省エネ達成率301%
太陽光発電を除くと231%です。
但しこれは給湯設備にエコキュートを設置した場合です。電気温水器ですと
省エネ達成率138%
太陽光発電を除くと121%です。
急落しますが、それでも138%もあります。
急落する原因は、お湯以外に使うエネルギーが小さくなると、分母が小さくなり影響が大きくなります。また皆様の推測のとおりエコキュートは電気温水器の約3倍の効率でお湯を沸かせます。つまり電気温水器の方が3倍もエネルギーを使う、それが一次エネルギー使用量を大きくさせてます。
さて、給湯設備ではエコキュートがトップの省エネ度となりますが、ほとんど省エネ度が変わらない設備として潜熱回収型ガス給湯器があります。料理はガスが好きという方にはこちらの給湯器がお勧めです。それはこの給湯器と組み合わせて使う高効率ガスコンロのほうが
IHコンロより一次エネルギーは少ないです。
上の図中の「あ」の部分は一次エネルギー量です。太陽光をマイナス評価(異論はあるが)した分の合計は32.2GJ/戸・年→32200MJ/戸・年→322MJ/m2・年です(床面積100m2の場合)。
この数値を今後世界環境基準になるのではという流行のドイツの「パッシブ住宅」の基準(家電を含むエネルギー消費量120kwh/m2以下)と比較すると89.4kwh/m2となります。
が、これには家電の消費エネルギーが加味されていません。家電の加味方法として、もし中間期に使用する(6月ごろ)電気量が250kwh/月(月7000円程度)の家庭であれば、250*12/100m2(床面積)*2.7=3081kwh/m2となり89.4+3081=119.4170.4kwh/m2><120で合格不合格です。
ただ太陽光発電をマイナス評価方法、また細かい設定条件は違いますが・・・。いづれにしてもパッシブハウスの基準は相当厳しいに近いことは間違いないでしょう。
下は上図と同じ条件での電気温水器にした場合の省エネ度になります。
このとおり、超断熱の家では給湯方式が違うと倍近く一次エネルギーの使用量が変わります。これは暖房エネルギーがほとんどかからなくなるためです。
但し実際にこの差になるかは地域や使い方によって大きく変わるといわれてます。
いずれにせよ給湯エネルギーを少なくする方法として、排水熱再利用システムをSSプランでは用意してあります。