「 2009年09月23日 」一覧

新潟の家 自然素材たっぷりの納屋

掲示板のほうで紹介している私がお手伝いしている(拙者が設計から基礎、屋根、扉の全て)ガーデン(家庭菜園)があります。そこでゆっくりと造り続けている納屋が80%くらいできました(只今石積み中)。
上の写真のように、小さい円筒形の小屋です。ガーデンに必要な農機具が主に入ります。中の小さな一角を堆肥(バイオトイレ)スペースにしてます。
屋根は石にしたかったのですが、さすがに地震が多い新潟県では、落下の心配がありますので、オークリッジプロというシングル葺きです。
壁は漆喰で「真白」!!
基礎はCBで基本を造り、その周囲にごろ石で固めます。
扉の取っては、すぐ前の海岸で拾った流木です。屋根にも緑をと思い今は完成していないので、流木で古い屋根の雰囲気を出します。

住宅は生産効率を考えて直線や垂直で造りますが、小屋はいろいろな面で制約がないので自由にできます。
だからこの小屋の外壁は下が外側に広がる形状。設計はCADで行う現在、この外壁形状の施工でも意外と苦労なくできたのですが、屋根の円筒形は施工に非常手間がかかります。屋根の部材を何百枚かのパーツで構成することになるからです。
普通の四角い屋根だったら数十枚のカットで済みますが、円錐形の屋根は、四角い屋根材をすべて台形等にカット。その作業で手に豆ができます。
屋根のてっぺんにあるものは、飾りではなくこの形状の屋根には必要なものです。一番頂部を風や雨から保護するものですね。
事務所仕事の合間で行っているので完成は年末くらいと考えてます。

以前自然素材は雨で色が変わるところに特徴があるね。と紹介してましたが、例外の一つにこの外壁の「漆喰」があります。石灰でできた漆喰は真白!!だから雨が降っても色がほとんど変わりません。昔、漆喰は貝で造ってました。例えばハマグリなど貝の裏面の白さは濡れても乾いていても色が変化しませんね。同じように石灰の白い色は変化がないのですね(白は基本的どの素材でも変わらない、だから特別色)。
あと、この真白は太陽光の熱成分をほとんど反射させます。真夏でも手で触っても全く暑くありません。まだ漆喰をぬっていなかったコンクリートのほうは、すごく暑くなってました。
地中海のようなカラッとした太陽の日射の強い所に白い家が多いのもわかります。