窓を閉め切る冬や真夏には、換気扇が運転し換気されていないと、結露やCO2の増加、臭気など問題が出ます。ですので24時間換気システムは、現在の住宅で健康や衛生の要となっています。
数日前のブログに24時間換気システムの悩みとして排気用の換気扇にフィルター付きにするかどうか悩んでいるとご紹介しました。今年度の建築学会の論文にその点が研究発表されてました(これはタイムリー、、、当事務所っていつもその最先端の悩みあり?? (笑))。
これは2009年建築学会論文の中の北海道大学、菊田先生らによる論文41139から抜粋
この写真の排気用換気扇は、当事務所が使用しようと思っていた機種と思われます。
実験によると、粉塵2.5gを吸い込むと換気量が下がり始めるとなってます。では2.5g吸い込む時間は・・・約4ヶ月だそうです。
グラフによるとフィルターを設置してある排気用換気扇は、1年で排気量が半分近くなるような結果となっています。
やはり、当事務所が使っている給気用換気扇のフィルターメンテナンス時期と同じく、フィルター付き排気用換気扇も4ヶ月に1回はお掃除の必要がありそうです。
フィルターなしの場合は、数年間は問題なような報告が以前されました。だからメンテナンスは格段に減るのですが、埃が付き過ぎると壊れます。これらを踏まえてフィルター付き換気扇を標準(Sプラン)にするかどうか悩むところです。
あっ・・・「SSプラン」では同時給排型熱交換換気扇が標準なのでいずれにしても4季ごとにフィルター掃除は欠かせませんが、これは仕方ないことでしょう。
PS
今日6年ほど前に竣工した建物の排気用換気扇が壊れたというご連絡を頂きました。実は18年くらい使っている拙宅の24時間排気換気扇はまだ壊れません。プロペラ掃除はこれまで2回程度です。品質のばらつき?メーカー?すこし不思議です。ちなみ拙宅はパナ製ですが、どのメーカーも全て大手です。