超高断熱より先に耐震等級2が大事!

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オーブルでは定番のレッドシダー全面貼り。しかも無塗装・・・。何も足さない、何も塗らない・・・天然素材らしい使い方。手すりがまだなの・・・ね。

ようやく「片貝の家」の足場がとれました。

東南方向の窓はこの通り大変多い家です。これで耐雪2m、軒の出80cmで耐震等級2という全てが高いバランスで統合されております。またこの数値で国の認定を受け、独自の自己勝手な評価ではありません。無論超高断熱Q値1.2W/m2K認定、しかも初の2階床下暖気送風構造です。

私は超高断熱高気密の家を強く勧めておりますが、実はその前に高い耐震性の家があってこそだと常日頃から申し上げております。

国の耐震評価 等級2を取得。この30度振れた軸を持つ計画で取得する事は、並大抵の事ではない・・・とても大変であった。多分まねしない方が無難。

耐震性なくして超高断熱はあり得ません!

また

耐久性なくして超高気密はありえません!

しかし巷ではどうもこの事がないがしろにされます。

高断熱性には自信あるけれど、耐震性の目安「耐震等級2取得」はあまり興味ないという工務店さんや建設会社さんが多いと思います。さらにどんなに超気密性でも、気密シートの省略等は×です。

自己評価でなく、国が認定する耐震評価で等級2以上を過去3年間連続全建物で維持する「緑の家」は凄い事だと思いますし、当たり前の事でしょう。またこの耐震性は自然素材や天然素材をご提案する前にあるべき性能でしょう。どんなに室内インテリアが良くても耐震等級2以上でなければ耐震性には問題があります。

 

 

耐久性では基礎が高いことがまず前提です。社寺仏閣などは床高1.2mくらいは当たり前。これは湿気を防ぐと共に、なんと言ってもメンテナンスがしやすいためなのです。人が床下に簡単に入れる事=メンテナンスが簡単!なのです。

基礎が1mある片貝の家。こちらは裏側と言われる部分であるが、米杉の外観が美しい。耐雪2mでも雪下ろしが前提なので屋根勾配は緩い。

床下1.4m時のメンテナンス空間

そして最近は引き違いサッシ(但し建て主さんの了解があればOK)も了解を得て使うようにしていこうと思います。引き違いサッシが多い家でも完成時にはC値0.3cm2/m2以下の家は普通に実現できます(オーブルでは)。しかし・・・20年くらい経つと・・・引き違いサッシの気密性の要であるパッキンは劣化し気密を維持することが難しくなります。ドレーキップや開きタイプ窓は、パッキンを押しつける構造のため、気密の劣化に対しては引き違いサッシより上で、一般的に25年~30年気密を維持することは可能です。
折角気密がC値0.3cm2/m2以下になったのに、引き違いサッシの劣化ですきま風が入ってきたらいやですよね。これからはなるべくドレーキップを勧めてていきます。無論引き違いの良さはあります。

設計者の私でもこの39cmの梁組がすベて表われる2階のインテリアは圧巻。特に30度振れた梁は「おおー」というだろう。

片貝の家の見学会は1月下旬の予定。大雪の場合は2月上旬。一見に値する骨組みを見に来てください。最近駐車場の関係から予約が多かった見学会ですが、こちらはフリーです(多分大雪にならないことを祈って・・・)。

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