北西外観。この確度からでもよくわかるが、奥が深く彫りのある窓。日本の窓革命となる納まり方。
3月20日21日に行われる西裏館の家は、耐雪2mなので雪が落ちにくいように屋根勾配は少し緩くなっております。また、道路側の圧迫をなくすように道路側の屋根は低く抑えられております。
とっても個性的な家が建ち並ぶ分譲に西裏館の家は建築されております。楽しくなりますね。
10帖程度の大きな吹き抜けを持ちつつ耐震等級3と最高ランクを取得。しかも耐雪2mでの評価。これは消防署、避難病院、避難施設クラスの安全性。
内部は工事真っ最中ですが、効果的に大きな窓を計画しているからQ値0.89w/m2Kという超高断熱の割に大変明るいですね。
オーブルデザインでは工事が始まっての変更も結構あります。これは最後までその家にふさわしい計画に対し最善を尽くしたいからです。西裏館の家も途中で手を加えた所があります。それは・・・
床下エアコンの使い方の変更です。
3月に実施設計設計の終わった西裏館の家ですが、当初床下エアコンは深夜蓄熱(夜11時から朝7時までの集中利用)を最大、最優先で生かすように考えておりました。しかし3.11の原発事故以後深夜電力が将来にわたって長く続くシステムではないと判断し、3年前の床下暖房を考えた時の初期の思想に戻しました。つまりエアコンは常時運転で1階床面を暖める事です。そのため当初2台を床下に設置しておりましたが、この2台とも1階の床置きに変更しました。1台だけ1階床上でも良かったのですがより循環効果を高めるために2台とも床上に設置する事にしました。この点は建て主さんの理解を快く得られました。大変感謝です。無論今は深夜電力をつかって蓄熱効果の利用もできます。
さらに、壁の断熱性能がU値0.11w/m2K(SSプラン普及でも0.19)と極めて高い断熱性能のに対し、窓はガス入りトリプルLow-Eガラスと言えどもU値1.49~1.23w/m2kと桁違いに悪い断熱性能。このため、通常のSSプランの家より更に窓下コールドドラフトが目立ちます。そこで吹き抜けの大きいサッシ下にはとても大きい温風吹き出し口を設けました。以前は床下エアコンの吸い込み口だったので、逆の機能となります。
また西側の大きい窓下にこちらも温風吹き出し口を設置しております。
また吹き抜けが大きくダイニングや居間と階段がつながっているため、階段からの循環コールドドラフト(気流)があるので、階段の下部付近に温風吹き出し口を設置し低減を図っております。更に玄関框下にも吹き出しを設け、家中の温度が床下エアコンだけで均一になるように工夫をしております。