なぜオーブルデザインの「緑の家」は、横張下見板(ベベル)を標準とするのか?

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オーブルデザインの「緑の家」は、この米杉横張り下見板(ベベルサイディング)をよく使いますし、一押しの外壁材です。

皆さんもどこかで見たことのあるこの外壁材・・・。

そうですね、戦前、戦後の古い木造の学校で使われていたことを覚えている人も多いでしょう。なぜそんな古くからつかわれているのでしょうか?

それは、雨仕舞い(雨に対する防雨性能)が大変優れているからです。

下の映像は、昨日行われた建築業者さん向けに行われたセミナーで流した映像です。強い雨の日に、外壁に向かってビデオを撮り続ける「浅間」を、傍目で見ると大変おかしい行為ですが、どうしても映像に納めたかったので、なんとか写しました。

23年経った米杉の横張下見板に雨水が流れ落ちます。緑色の所は「藻」が生えておりますが、これは木材腐朽菌ではありませんので、直接木を腐らせる事はありません。

雨が外壁の上を流れ落ちますが、その外壁一枚一枚で水が切れ、必ず外壁から一度水は切り離されます。そして同じ場所から落ちない所がすばらしい雨仕舞いの秘訣。これは段違いができる横張りの大変優れていることろ。縦貼りの外壁や横張でも平らになる羽目板より優れている特徴。だからこそ古くから学校や公共の建物で多く使われて来たのです。新潟県の古い農家の外壁も木の横張外壁が大変多いのもうなずけます。

こちらが元映像でハイビジョンです。
http://www.youtube.com/watch?v=iOLl9WTXXsw

「緑の家」では古き良き材料を新しい技術と解析で使用します。

昨年の「緑の家」で米杉横張下見板(べべルサイディング)を使った建物です。形やイメージが全く違うのに優しい外観で主張しすぎないのが特徴。

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