家の工夫で涼しい家・・・できます。

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29日朝加筆修正 藻→間違い、正しくはコケです。

前回では、
家の工夫で涼しい家・・・できません。
と言いましたが、
今度は・・・

できます。

27日の午前中は一年に一度しか入れない関川村の佐藤邸にいきました。

正真正銘の「民家」ですし、現在も普通の人が住んでいる大変貴重な民家です。

真夏に家に入るとヒヤッとする感触が得られます。

さて、「最近の自然資材の家」と決定的に違うのは・・・

この土間(庭)です。これ全部土(タタキと呼ばれる土の固まったもの)です。
家の中に大地が出ているのが民家の特徴です。こんな土間今時の家にありますか?

大地が家の中に露出した「たたき」=「べと」で

その証拠に  ほら、

 間戸際は日が当たるので、水分が十分あれば「コケ」が生える。

アップにします。よく見て下さい。

土間に「コケ」が生えています。

つまり・・・

水が多いのです。湿気っているのです。養分もありそうです
(既にタタキのアルカリ分は中性になっているようです)。

この水分が土を冷やし(気化熱)そして、空気を冷まし、

あの独特なにおいももたらすのです。

もう数年前に説明している図です。まるで大きな木のような働きをする民家

計算するとこの大地の気化熱は大型エアコン一台分に相当します。すごいでしょう。、

路地の石に生えている「コケ」と同じです。

日本の梅雨では・・・大概の天然素材には虫がいて「コケ」や「カビ」が生えることが「自然」なのです。
虫を嫌ったりコケを嫌いなかたは「人工的」な素材が良いかと思います。

私は自然素材がすきですからこのコケは自然で美しいと思います。虫とカビはさすがに・・・。

話が飛びましたが、通風や家の換気を良くしてもあのヒヤッとする独特の感触は得られません。この民家のように、大地とともに暮らせばあのヒヤッとする家になります。感覚で越し屋根を家に取り付け通風を多くすればいいよ!なんて非科学的な家造りやめて、まずは大地を露出させましょう。通風では相当の窓があっても外気以下に室温は下がりません。こちらの過去記事もどうぞ。

当事務所では「家の工夫で涼しい家・・・できます」 、この事をわかってはいるのですが、虫・カビと一緒に暮らす勇気・・・がない・・・だから緑の家では自然素材を使っても超高断熱で空調します。虫・カビ平気の決意があればこのような本物の民家をお勧めします。

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