「緑の家」では決まった外観デザインは設けていません。だから当HPの代表的な「緑の家」事例にもあるように様々な形の「緑の家」が存在します。
2階建てに見えない外観デザインの落雪として屋根に約6kwの太陽光発電パネルと太陽熱温水装置が載る。
この家は「日ノ出町の家改築計画」ですが、建て主さんから「大屋根の意匠と太陽光発電の効率優先」というありがたい言葉を頂きましたので、2階の個室の方位による間取り位置は、優先順位を下げてプランしました。
角地に建つのでその角から見た時に一番美しく見える屋根形状とした。
一見大きな屋根の平屋に見間違えそうなデザイン・・・。これも先ほどの言葉を頂いたのでそのご要望に応えた形でデザインしました。
実は私は元々意匠系の設計事務所で学んできた経緯がありますから、この質実剛健の性能優先が多い「緑の家」を造る前は、それよりも外観デザイン優先だったのですね。限られた敷地条件で意匠優先時は何かしらの犠牲があります。それが今回は2階の2階プランだった訳です。
今回は無論温熱性能はSSプラン以上あり、それと同様に伸びやかな大屋根の家を考えました。無論、「緑の家」の基本である流行に流されないデザインが基本です。最近はビルのような箱形のデザインの家が大変多いですが、モンスーン気候にある日本の家はやはり軒の深い勾配の屋根でしょう。
壁の中に通り抜けの穴を開けそれがアプローチとなる。塀と壁が木なので定石どおり家にそった花壇(緑)を計画。
玄関アプローチも塀と一体化して計画し、道路に迫るので、大屋根を活かしたままできるだけ軒高を下げるようにしました。この閉鎖感と南側窓の開放感のギャップがいいですね。