このくらいスッキリしていれば作業できる昔の土間。
何度か既にお話していると思いますが、寒い時の話題は薪ストーブに限ります。
何回かペレットストーブや薪ストーブが地球温暖化防止には役立たない(但し大量に全世界が使えば、煙微粒子が太陽光を遮断して寒冷化する)と言っております。よって町での薪ストーブの採用は温暖化防止とか言わないで、「趣味」=「好きだから」という理由が一番スッキリとします。
実は・・・私は薪ストーブは大好きです。ですので何時もあの「て・こあ」で薪ストーブの番人をしているぐらいです。火を扱うのが好きなのですね。
ところがこの薪ストーブは使って見ないとわからないデメリットがあります。多分多くの人がそれは「薪集め」ではないかと考えますし、それもそのとおりですが、もう一つ大きなデメリットがあります。それは・・・
床(家)が汚れるという事です。
「て・こあ」では熾きを囲炉裏に使うので出し入れが頻繁。だから床も汚れる。でも土間だから・・・問題なし。
もし薪ストーブがメインの暖房だったら、薪は24時間で10kg以上は使います。高気密高断熱でなければ20~30kg/日以上は余裕で使うでしょう。この時の体積は、大体ミカン箱2つ~5つくらいですから、ストーブのある居室に普通は一日分しかおけない事になります。つまり・・・一日一回は外の薪を家の中に運びます。
薪は木です・・・(あたりまえ)。虫は木が大好きです。また木を切ると時はチェーンソーを使いますから少なからず木くずや樹皮がついています。ホームセンターで販売している薪は比較的綺麗ですが、自分で調達した薪は大体木くずがついています。これを全くこぼさないように室内に運び入れる事は、ほぼ不可能です。必ず木くずは落ちます。またストーブに挿入しようとするときも、木くずは床に落ちます。これが木のこなだけなら良いのですが、時には冬ごもりしていた昆虫やその糞などもあります。つまり・・・
薪を乾かす為の薪小屋。夏からおいてあるので薪に虫がくっつくのはあたりまえ。
カタログのように悠々薪ストーブの前に座っている風景は、そういうことを全てし終えてからです。特に小さな子供がいる場合は、更にせわしさはますでしょう。そればかりか、薪を挿入する時には、煙りが少し部屋に来ます。全て熾きになっているころでも、目に見えない灰汁の粉が浮遊して室内に入りますから、一ヶ月もすると普段掃除していないところは細かい白い粉がついたように真っ白くなります。これを何時も人が吸っていると思うと、薪ストーブを好きでない方は「許せなく」なるでしょう。・・・これが使っているとわかる事実です。
ですから・・・
薪ストーブは好きでないと「苦労」になります。
無論、ご近所さんが近くにある市街地では
「今朝は無風の放射冷却だから、煙が拡散されず地上付近におりてくるから、注意しなければ・・・」
などと思って薪をくべます。乾燥した良い樹種の薪を焚けば煙や匂いが無いということはありません。どんなに優れたストーブでも、薪の挿入時には必ず匂いが強くなります。だからそんな気苦労もあります。
薪ストーブはその匂いも好きなので私は大変お勧めですが、市街地やその設置位置、また主暖房なのかそうでないのかを見極めて計画してください。折角100万かけて設置するのですから「飾り」になるには少し勿体ないですよね。
ガスはできるだけ使わないのでストーブにはヤカンがのり、洗い物の時に使うお湯が沸かしてある。来客お昼準備中の土間風景。
築100年の建物「て・こあ」には薪ストーブは昔ながらの土間に置いてあります。だから土足でOKで、ゴミや煤も許容できます。元々薪ストーブとは原始的な暖房器具ですから、昔の生活に大変にあっています。
猛寒波襲来中に赤々と燃える火が、DNAに安心を訴えかけます。
「この火でこの寒気から生きのこれる・・・」と。
だから心惹かれ、好きなのかな~。
但し・・・
普段の社会生活で一番便利なのは、やっぱり床下エアコンです。火事の心配など一切無いし、煙、匂い、掃除、燃料入れなど無いのですから・・・。
コメント
あむ様
コメントありがとうございます。
見ました。ご紹介ありがとうございます。
多分このページに集約されるようで
http://blog.livedoor.jp/arts_syokunin-steel/archives/50684030.html
やっぱり・・・趣味の世界・・・です。
hayashさま
コメントありがとうございます。
薪ボイラー・・・実用的で大変良いと思います。周囲に伐採しなければいけない木が沢山あり、でも薪ストーブは少々無理・・・という時はボイラーがよいと思います。
これおもしろいですよ。
https://sites.google.com/site/tetsutokinomise/xin-ran-shao-fang-shirokettosutobu
子供のころは掘りごたつに木炭や練炭でした。かまどやコンロで炭を焼く手間や煙・臭い・ほこり・火の始末などめんどうでした。そのあと電気コタツになりスイッチひとつでかんたん・きれいになりました。
6年前建て替えるとき周りに薪になるものがあったので薪ストーブ導入予定でしたがスペースが取れず、掃除しやすいよう土間もうまくとれなかったのであきらめ薪のボイラーになりました。