昨日は定休日で何時ものように「て・こあ」で健康と仕事の深みを兼ねて奉仕活動・・・
「て・こあ」で第二期リノベーションのアトリエ用「ニワ」の模様替えが始まりました。最初は解体・・・築100年の6帖和室を床を解体し「ニワ」にして菓子製作用のLabとなる予定です。「て・こあ」の本来の目的は実はこのラボを設ける事で、この築100年の建物を譲り受けたと聞いております。ようやくそこに手を付け始めました。
その前に・・・
「て・こあ」で朝9時から解体の手伝いをして沢山力を使った後、夜からはお世話になった大学研究室の卒業記念打ち上げに呼んで頂いたので、伺ってきました。
恩師である赤林先生と久しぶりにお会いし、何時もように叱咤されましたがこれは愛情で、口では厳しい事を言いますが実は大変面倒見のいい先生です。
先生曰く
「今年8人もの卒論生を無事送り出したことでほっとしている。だがもう8人も受け入れない・・・とても大変だった・・・。」とおっしゃっていました。いい加減に考えれば手抜きも出来るでしょうが、研究内容になると話は別で内容の濃い指導・・・そこが学生にとってよい研究室だと私は思います。また研究室の後援会長というくらい長い間先生と厚意にされている重川社長のお話しがまた勉強になるのです。重川社長はお話しをするときに周囲に気を配る事ができるから、大きな仕事が出来るのでしょう。是非見習いたいところです。
さて・・・「て・こあ」ですが、
緑色のところが2期工事 新たな「ニワ」を造る。
床を剥がし始めたところ
6帖+縁側、廊下で6帖=12帖の「ニワ」造りです。
えっ・・・確か「て・こあ」にはもう大きな土間(ニワ)があるのでは・・・と思うでしょう。確かに14帖の土間があります。しかし「て・こあ」は手仕事の家ですから、作業用のニワは1つでは足りません。この建物を譲り受けた当初から台所とラボキッチンの2箇所造る予定なのです。
丸太同士の重なりを床下でも行う。一手間かかっているが、加工は雑でよいので見習いの職の練習部分としてよい。畳だから許される精度。
築100年部分の床が剥がされると、間伐材の杉丸太を半分に割った根太が出てきます。当時は真四角の木材は貴重品ですから、目に見えない所は丸太で使います。丸太ですから高さがまちまちなので、そこに墨を打ち削るのです。今ではそのほうが丁寧でというより数寄屋の細工心で、最小限度の太さを見切っており、天然素材を地でいくような納まりです。
手前の埋もれた束石が以前のもの。多分50年以上前であろう・・・自然石なのに加工され手間がかかったもの。
床に載る根太ー大引きー束の下は自然石の束石です。よく見ると床組は修繕されており、以前の束石が土に埋まっている事が見て取れます。きっと裏山の泥水が流れ込む災害に遭っているのでしょう。そんな環境だからこの床下は大変湿っており、「て・こあ」の中でも一番湿気の多い場所です。独立基礎という布基礎、べた基礎の数倍多く通風可能な床下でもかび臭さはマスクがないといられないほどでした。