「て・こあ」でのある一日 ㉗ あくまき前編

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真っ黒な出来上がりにびっくり。

29日のみどりの日に「て・こあ」で子供を含む18人集まってあくまきを造りました。

あくまきとは九州でつくられるおやつのような保存食で新潟では「笹団子」のような存在なのでしょう。とにかく私には香りがよかったです(人によって違うらしい)。

実は出来上がりを撮影しなかったので申し訳ありません。このような大釜で4時間近く煮ます。

そもそもあくまきとはもち米100%で造るお菓子で、詳しくはウキで御願いします。
まず木灰水を造りそこにもち米を一昼夜浸します。この時点で灰汁の水に食べ物を漬ける発想に驚かされます。それを竹の皮に包んで4時間近く煮込みます。1個造るのも30個造るのも同じ時間がかかるから多く造った方が得した気分。だから普通の家庭ではつくることは九州でも少ないそうです。出来上がりは若干つぶのあるモチで、杵で突かなくとも勝手にモチになるその原理にびっくりします。

5時間くらい火が入りっぱなし・・・がんばった古い竈

「て・こあ」では竈はあるし外では薪ストーブも焚けるので、36個一気に造りました。そのお手伝いにいったのです。とにかく子供と大人合わせて18人もいると昼食も半端ないくらいで、ちょっとしたお店状態で、ご飯も一度に12合(1.2升)炊きました。羽釜1升炊きは私でも初めての体験です。

盛りつけ中のお皿です。お母さん5人が手際よく並べたおかず・・・。

昔の料理はご近所の人や友人と一緒に大勢で造る料理が多く、その時は「て・こあ」が活躍します。一斉に料理場に入っても何とかなるところが昔の炊事場なのでしょうし、戸を外してしまえばその外土間まで広く使えるようになります。この柔軟性が昔の建物大変優れております。

人が集まって何かをする・・・「て・こあ」っておもしろいです。

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