超高断熱住宅での土間キッチン 城山の家 完成4

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幅約2.6m、奥行き1.2mのキッチン一体型カウンター。

土間キッチンのご紹介最後の回は・・・むろん大工さんが作った作り付けキッチンです。

キッチンの床とカウンター側の床高を180mm変えて普通の椅子が使えるようにしている。

土間キッチンには杉無垢の木の作り付けキッチンが似合いますが、ここはコスト最優先。幾ら似合っても高すぎて作ることが出来ければ意味がありません。

この白いメラミンなら安価にこのようなビックなキッチンもできます。メラミンは衝撃、熱、そして水に大変強いため既製品のステンレスシンクをはめ込むだけで完成します。既製品のシンクは安価なのですが、大きさが限られるので、どうしても周囲に水が飛び散りやすく、水に強い素材で天板をつくことが必須となります。その時にもっとも安価なのがこのメラミン・・・。事務所設立時(20年前)から大変お世話になっている素材の一つです。
皆さんの身近では「レジカウンター」として普段から目にされていると思いますが、あんなにカゴでハード擦られてもそこそこ綺麗ですよね・・・あの素材です。

油はねが気になるが、飛んだら一拭きできる平滑さが潔い。そのためコンロ周囲を大きく確保。

作り付けだからコンセントやスイッチも自由自在。ガスコンでも使用可能・・・。

レンジフードもコストにこだわった。汎用のスタンダートレンジフードを埋め込んで一体感を作り出す。

シンプルな棚だけで構成されることでコストをシステムキッチン並に・・・。将来食洗機が設置可能な棚位置で設計。

土間キチンの魅力を引き出すには、そのコンクリート床の特性を知ることです。アルカリ性の強いコンクリートは湿気に強く、カビが最も生えにくい素材として有名です。ですので洗ったカゴやボールはすぐにシンク下の棚に入れて乾かしながら収納する・・・、仮に水が多少滴ってもコンクリート床ならOK。さらに超高断熱内部の空調された室内は、一年を通してほぼ湿気がRHで60%とカビ発育域に入ることはほぼありません。

オープン収納と真逆な完全に隠せる収納が背面にあり、電子レンジから炊飯器までを完全に戸で隠すことができます。開く収納と隠す収納をしっかりと分けて作り込みます。

180mmの段差がつくキッチン部分。その段差見切りに木を使ってあたりを柔らかくした納まり。

「緑の家」では裸足が原則ですが、このキッチンだけは中履きで使うことを考えています。それがこの土間キッチンの良さを最大限引き出すことになります。

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