夏期の通風は間違っているのか?最終章

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夏期の通風が間違っているか・・・

間違っておりません。気持ちよいのです。

通風がなぜ気持ちよいか・・・

その最大理由の一つが・・・

わかりました。

簡単な事です。

日本(本州以南)の家は・・・

かび臭かったからです。

img_0311_2カビ臭の漂う古い民家 130年以上

とにかく自然素材多用の昔の家は、湿気っぽくてカビ臭と大変仲良しだったのです。

最近はコンクリートで地面が固められて地面から湿気が上がってこないようですが、

それは都会(ふっるい言い方)や都心であってそれ以外では田んぼもあるし畑もある・・・まだまだ夏期の湿気量が昔とあまり変わりありません。

古い家って臭いよね。

独特の匂いがあるよね。というと

皆さんはかならず同意してくれます。ここに真相有りです。

dsc00712家中が通風の家 築100年の「て・こあ」

築100年の「て・こあ」も朝一番に入るとかび臭いのですが、

戸を開け放つと、通風されてカビ臭が気になりません。

また普請してタタミを変えたり建具(戸)を新品にするとカビ臭が気になりません。

そっかー

通風が気持ちよいと刷込まれたのはカビ臭があったためか!

カビ臭は当たり前ですが梅雨から真夏にかけて強くなります。

丁度暑い時期なので通風をすると涼しくなるし、カビ臭が薄まる・・・

これが気持ちよいのです。普請での真新しいタタミの匂いもしかり。

またまた結局「カビ」でした。

そう、日本はカビ抜きには語れない文化と認めましょう。

全ての自然素材は太陽で始まり(育ち)カビで終わるのです。

とどのつまり家の寿命と同じく、
夏期通風をするかしないかはカビとの共存か拒絶(戦い)の違いです。

無論・・・

夏期通風=カビとの共存

夏期通風中止=カビの拒絶

です。どちらがよいかおのおのの価値観でしょうね。

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